谷川岳 [おでかけ]
今回は、群馬と新潟の境にある名山、谷川岳に行ってきました。
いつか行こう今年は行こうと思っていた山でした。
毎日天気予報を追っかけていると、どうも日曜ならチャンスがありそうです。
みなかみの予報では、午前は晴れで午後は曇り、15時ごろに雨マーク。
梅雨のさなかだし、熱帯低気圧が来た直後だし、人気の山でも今なら比較的混まずに済むのではと考えました。
仮に天気が悪くても、リフトで上って雨具でうろうろしてるだけでも楽しいでしょうし。
前夜には、NHKの田部井さんとルーさんの登山入門の、谷川岳の回を見て気分を盛り上げます。
ほんとこの番組、天気に恵まれないねえ。見る分にはそれが楽しい。
谷川岳は、標高1977mと数字だけ見るとそう大したことはありませんが、地形や気候の関係で日本アルプスの高山にも匹敵する感があります。
首都圏からのアクセスもよく、うちからも何とか日帰り圏内。
ただし日帰りだと戻りが14~15時ごろになるので、午後の雨や雷には注意したいです。
天気予報の、15時の雨が気になるなあ。
高いお山が見えてきた。たぶんあのへんだ。
水上駅からバスに乗ります。
バスはぎゅうぎゅうに混んでましたけど、20分くらいですし、運転が丁寧で気にならなかったです。
「昨夜は雨が降りました。道中お気をつけて行ってらっしゃいませ」
ロープウェイも待たずに乗れました。ハイシーズンだとこうはいかないんじゃないかな。
天神平で身支度をして、9時半にスタート。思ったよりも早くてうれしい。
天気は悪くはないですが、谷川岳のてっぺんあたりは雲に隠れているようです。
しばらくは樹林の中の歩きです。
道は泥んこで木道も滑りそう。
木道の端から地面に降りるところが大きな段差になっていて、着地点が泥どろつるつるだと、どこから足を着いて降りようかとちょっとしたパズルです。
登山入門にも出てきた岩場だ。
足場はしっかりしているので厳しくはありませんが、だんだん息が上がってきました。
アカモノ。かわいい。
またこうやって高山植物に会える季節になったんですねえ。
道には、ピーク時ほどではないにしろ、そこそこ人が歩いています。
狭い場所では立ち止まって写真を撮ったりはしにくいこともあります。
マクロレンズも持ってきてはいるんですけど、今回は気楽にスナップしていきましょう。
アオハムシダマシ。
形は地味ですが、緑の金属光沢がとてもきれいな虫です。
シャッターを切るのに息を止めるのが大変になってきました。ふうふう。
それに、標高が高いと言ってもずいぶん暑いです。
持ってきた水はすっかり温かくなってしまいました。
森林限界を越えました。
見晴らしが開けます。
あれは何て山だろう。奥多摩から見えるあたりとはぜんぜん違うので、さっぱりです。
そして日影がなくなっていっそう暑い。
暑い → 上昇気流 → 雷雲 …ヒー!
急がないと!
いや急いじゃだめか。ひいはあ。
はあはあ。
上のほうに雪が見えています。
あそこを通るわけです。
その上が肩ノ小屋。
きりっとした稜線がかっこいい。
この高さでの日差しは強くて、肌にじりじりきます。
出発するときに日焼け止めは塗っておきましたが、もう流れ落ちてるよね。
小屋に着いたらまた塗りなおしておこう。
雪田です。
下りてくる中にはアイゼンを使ってる人もいました。
ステップができているので、登りではアイゼンは要らないです。
靴底をがしがし蹴り込みながら登っていきます。
斜度があるので登りがしんどい。
ここを抜けるとすぐに小屋に着きます。
ヤマノススメに出てきた道標や鐘がありました。
小屋で飲み物を補充して、軽くおにぎり休憩をとってから先へと進みます。
ひとつめの山頂まではもう10分ほど。
山頂、トマの耳に到着!
谷川岳は山頂がふたつある双耳峰で、その手前側がこのトマの耳です。
山頂は時折りガスに囲まれますが、いい雰囲気です。人もたくさん。
先に進むぞ。
ひよええ。覗き込むと高い。
このあたりは高山植物が多いと聞いています。
足元をきょろきょろしながら歩きます。
前を歩いている人も似たような挙動をしています。
振り返ると、ガスの中にトマの耳が見えています。
山頂にいるときには特に何も思いませんでしたが、こうしてみるとすごいとんがっています。
ユキワリソウ。
前方の斜面の岩場に、どう見てもそれっぽい人たちが群がっている一角がありました。
あそこだ。
いた!
谷川岳のアイドル、ホソバヒナウスユキソウです。
このあたりの山域にしかいない、希少な高山植物です。
見れてよかった。
ついたー ついたー つきましたー
オキの耳到着!
雲がかっこいい。
ガスガスということはなくそれなりに向こうも見えています。
ひと通り眺めを楽しんでから、来た道を引き返すことにしました。
この先天気が崩れても、あとは歩けば歩いただけゴールに近づけます。
とりあえず小屋まで戻ってから休憩しよう。
ハクサンイチゲ。
せっかくですし鞍部のお花畑をもう一度覗いていきました。
あっはっは。よく見るとえらいところを歩かされたものです。
その場にいる分には、左右をハイマツとかで挟まれているのでなんともないんですけれど。
岩のごつごつした下りが続きます。
前を行くふつうの格好をしたお兄さんらは難儀していましたが、こっちはストックを使ってらくちんです。
お兄さんらが、地味なツチハンミョウを「ヘラクレスオオカブトだ」と言い張ってるのが聞こえてきて笑ってしまいました。
雪田の下り。
さすがに下りは滑りやすい。
ストックのキャップを外して雪に突き刺し、キックステップの練習だと思って一歩一歩下ります。
途中まではうまくいったのですが、最後の数mは傾斜が増してあからさまに滑りそうだったので、前の人たちに倣って自分も雪面を滑り降りました。
ロープウェイやリフトの駅が見えてきました。
途中の岩の上で休憩している人たちもいます。
下から登ってくる人もまだ多いです。
戻りの下りは、心にとても余裕ができます。
ずんどこ下ります。
ゴゼンタチバナ。
アカモノやこれを見ると、高いところに来たんだって感じます。
ふと気が付くと、腕が焼けて赤くなっていました。
うむむむ。もう遅いかもしれませんけど、ひりひりは嫌なのでもういちど日焼け止め。
ふー、着きました!
木道も帰りのほうが歩きやすかった気がします。
14時、というとちょうどコースタイムくらいか。
やっぱり急ぎすぎた感じもしますが、天気が悪くなる前に着けてよかった。
帰りのバスまでは余裕があります。
落ち着いて身支度をして、おやつを頂いたりします。
谷川岳の山頂もちゃんと出ていました。
ずっと晴れっぱなしになるなんて予想外に恵まれました。
下りのロープウェイにもすぐに乗れ、バスにも座って帰れました。
途中からはやっぱり雨が降り出したみたい。
エネルギー切れ寸前だったので、おやつの残りを食べてから、乗り換え駅でごはんにしました。
谷川岳、標高1000m台で日帰り可能なのに、アルプス級の楽しさでした。
夏はどうしても午後の雷雨が気になってしまいますけど、天候が安定する秋にまた来たいな。
混雑がすごいみたいですけどなんとか。
青空と新緑が目に眩しいです!
天候に恵まれ良かったですね。
私は来月北アルプスを計画中です。
by JUN (2013-06-27 23:23)
いよいよ夏山シーズンが来つつありますね!
自分も近いうちにと考えています。
晴れたらいいですね!
by ひさみね (2013-06-28 23:26)