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燕岳 (前編)  [おでかけ]

 今回は、北アルプスの初級者コース、これで3度目の燕岳に行ってきました。

 残雪のある箇所も歩きやすいように整備されてて難易度としては問題ないとは言え、時期的にはまだちょっと早めかなあと天気予報とカレンダーを見つめる日々。

 梅雨のさなか、ちょうど週末に雨マークが途切れていました。
 お山のことだからどうせ降るだろうけど、もう降ったっていいや。去年も雨だったし。
 がまんできなくなって、燕岳に行くことにしました。

 

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 いつもの夜行バスで、登山口の中房温泉に向かいます。
 待機しているバスの数はまだ多くなく、このバスも6割くらいしか乗っていません。
 この時期だとこんなもんなのか。

 夜行バスではなかなかぐっすりとは眠れない自分。
 今回は、こんなことしていのかどうかわかりませんが、市販の鼻炎薬を1錠飲んでみました。
 目が覚めたらもう外は明るくなっており、最初の停留所である蝶ケ岳温泉に入るところでした。
 まだ眠い。喜んで寝ます。 

 

 

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 中房温泉到着。
 天気はまあまあです。このあとどうなるかな?晴れるかな?

 朝食にパンとおにぎりをいただきます。
 初級者コースとは言ってもこの先に待つのは北アルプス三大急登とも呼ばれる道です。
 エネルギーは大事。

 でもなんだかまだ頭がすっきりしません。あの薬、効き目が長すぎる。やっぱズルしちゃいけません。もうやめよう。

 

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 ゴゼンタチバナ。
 徳を積んで偉くなると、鼻が高くなってドクダミになります。

 第1ベンチ、第2ベンチと、都度休憩を取りつつ順調に通過。
 人もさほど多くないのでペースは保ちやすいです。

 

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 小雨が時折りぱらつきます。
 第3ベンチで休憩中に強まってきました。
 おとなしく雨具を引っ張り出します。
 周りの人たちもここで雨具を着込んでいました。
 去年の教訓も踏まえて、カメラもザックの中へ。
 ザックカバーだけはまだしまっておきます。 

 

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 で、歩き出したらまた雨がやみました。
 「そんなもんよね。まあ、風除けになるしいいか」と、近くにいたおばちゃん。
 次の休憩でカメラを取り出そう。

 さて、スローペースなのと3度目ということで、なかなか調子は悪くはないです。
 でもやっぱり登りは急だし、楽じゃないです。 

 

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 じー。
 イワカガミ。

 

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 富士見ベンチ。
 いちばんきつい箇所は抜けたはずですが、まだまだきついです。
 こまめに休憩。
 暑くないのは助かります。 
 雨具は着っぱなしです。

 

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 ツマトリソウ。
 風が吹いていて、なかなか止まってくれません。
 去年はこのあたりではもう雨が本降りだったなあ。それに比べたらぜんぜんいいです。

 

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 イワカガミかアカモノの間違った形みたいのがいる…。

 いくつか図鑑をあたってやっとわかりました。イワナシです。

 

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 合戦小屋に到着。
 ここでお楽しみの大休止です。
 風があるので、屋根の下に入ります。

 

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 合戦小屋名物、スイカ!
 今回が初めてです。山登り中にこんなに食べるのはどうなんだろとも思ってたので。
 塩をたっぷり振りかけてかぶりつきます。
 うめー!!これは素敵。
 甘くてさわやかで水分たっぷり、塩気も足せて。
 量もぜんぜんちょうどよかった。がぶがぶ。 

 加えて熱々の豚汁も頂いて、行動を再開します。

 

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 お山が見える…。ワクワク。

 小雨ぱらぱらの頻度が増えてきた感じがします。
 そろそろここまでかな。 

 

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 大きな黄色いスミレがたくさん咲いていました。
 ミヤマキスミレ、かな。でっかいです。

 いよいよ雨が、ぱらぱらじゃすまなくなりそうな雰囲気です。
 場所を見つけてザックを下ろし、カメラをしまってザックカバーをかけます。
 そうしている間にもどんどん雨が強まってきます。
 後から来た二人連れが「遅かった!」とか言いながら雨の中身支度を始めました。

 以降、写真は携帯頼みです。 

 

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 一箇所だけ残雪があります。
 山小屋の人がきちんとしてくれているので、問題なく歩けます。
 森林限界を越え、周囲が開けてきました。 

 

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 アオノツガザクラ。

 よくあることですが、携帯のほうがカメラで撮るよりもよく撮れてる気がして、がっくりします。 

 

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 夏道との分岐を過ぎて、上のほうに燕山荘が見えています。
 冬道を通るのは初めてです。けっこう登ります。
 急だし、行程の最後だし、空気も薄くなってきているし、ひいはあ登ります。 

 雨は完全に本降り。
 水が入ってこないように、雨具の袖や襟をしっかり締めます。
 あとひと息だ。

 

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 燕山荘に到着ー。
 みんな小屋の外で壁に張り付くようにして、風雨を凌いだり身支度をしたりしています。
 自分も雨の当たりにくい場所を見つけて、汗と湿気で塗れた服を着替えてから、小屋に入りました。

 

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 荷物を置いて、乾燥室に濡れ物を干してから、喫茶室へ。 

 

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 ケーキセット。
 燕山荘の人気の理由のひとつです。
 ケーキを食べ終わってから、やっぱちゃんと食べようと思ってカレーも頼みました。 

 

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 しばらくすると雨が止んでいたので、表に出ました。
 真っ白で槍も何も見えないゴリね。 
 山頂方面に向かうグループもありますけど、ちょっとこれは今行ってもねえ。

 

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 雲が速く流れていきます。
 ときどきガスの隙間から、穂高や鷲羽岳の方向の山肌が覗くようになりました。
 このまま天気が回復してくれないかな。

 

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 見えた!
 燕岳山頂まで視界が通るようになりました。
 これ以上待つと遅くなっちゃうし、今がチャンスだ。
 往復1時間の道です。
 雨具を着て、最小限の荷物を持って、出発します。 

 

 


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JUN

今年も燕ですか!
合戦小屋のスイカいいですね!
800円でしたっけ?
私は8月か9月に訪問を計画中です。
by JUN (2013-07-12 18:10) 

ひさみね

燕岳、たぶんもう毎年行っちゃいそうな気がします。
と言うか来週にでもまた行きたいです。
あのお気楽さであの楽しさはなかなかありません。
JUNさんもよい山歩きに恵まれますように!
by ひさみね (2013-07-13 23:12) 

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