2006年4月からこのブログの利用を始めて、もう7年にもなりました。
いい加減画像などの容量が多くなって、そろそろ上限に達しようとしています。
So-netでは、同一のアカウントで5つまでのブログを作成できて、ファイルの容量はそれぞれ別個に1GBまで利用することができます。
なので、ここらで新しいブログを付け足すことにしました。
新しいほうのブログはこちらになります。
『ひるねおひるね』
http://poputipitititi.blog.so-net.ne.jp/
「ひさみね」のアカウントはそのまま。タイトルも『ひるねおひるね』のままです。
古いほうの『ひるねおひるね』は、紛らわしいですがちょっとタイトルを変えておきました。
URLもとても紛らわしいのでご注意下さい。
こちらの旧『ひるねおひるね』のほうは、別に消えるわけではないので、以前の記事をご覧になるような場合にはまたお越し下さい。
探し物があるようでしたら、左下のほうの検索ボックスを使うのが便利かもしれません。
それでは今後とも、『ひるねおひるね』をよろしくお願い致します。
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この週末は、お山のほうの天気予報に晴れマークが並び、遠出するには絶好のチャンスのように思えました。
自分もさんざん迷いましたが、いろいろ考えて今週はおやすみすることにしました。晴れは次週に期待します。
おやすみと言っても、負荷のない程度に少しは歩いて、ザックやら何やらを慣らしておきたいです。
8月と言えば御岳山のレンゲショウマ。
まだ時期的には1週間は早いのですが、もう咲き始めていますし、行けるときに行っておきましょう。
ケーブルカーに乗って御岳平へ。
いつもよりも1本遅いので、けっこう混んでました。
さっそくレンゲショウマの群生地です。
花は一分咲きにも満たないといったところ。それでも400輪ほどが開花しているそうです。
雨上がりのほうが好みなのですが、それはまた次回。
三脚の足を柵の向こうにはみ出させているような不届き者もいなかったです。よかったよかった。
タマゴダケだそうです。すごい色。
この後のルートはとくには決めてはいなかったのですが、お花がよかったので、ロックガーデンを歩くことにしました。
ビジターセンターの前に貼り紙が。
こんなところにもいるのか!つい数日前じゃん!
近くにいる人が「子グマ、ふらふら出てきちゃうんだね。かわいー」とか言っています。かわいいかもしれないけど、必ず近くにいる母熊が恐ろしい!
途中、武蔵御嶽神社にお参り。
あらこんにちは。
もっさー。
文化財の馬場家御師住宅の茅ぶき屋根の上にも、一輪咲いていました。
スジグロシロチョウ。
アカハナカミキリ。
タマアジサイの花の上はこいつらでいろいろにぎわっていました。
ロックガーデンに入ります。
きょろきょろ。
イワタバコ。
たいてい大岩にくっついて咲いています。
タマガワホトトギスもいっぱい咲いてました。
多摩川ぞいだからといっても、このタマガワは多摩川とは関係ない。
御岳山って、花の百名山、新花の百名山だったのね。
綾広ノ滝。
あれっ。
滝の上のお人がこんなになってる。
滝からは、上の巻き道を戻ります。
こぼれて咲く寸前のタマアジサイ。
キノコー。
キノコは調べ方がわかりません。
ミヤマタニワタシ。
カラフル。
御岳平のケーブル駅に戻って、次の発車まで10分ほどでしたが、とうふミルクを頂きました。
ソフトクリームなんだけど、とうふ?
甘さとっても控えめです。
ゲンノショウコ。
お昼は下で食べようと思いつつも、ここまででけっこういろいろ食べてしまいました。
まあせっかくなので、駅前のお店に入ります。
頼んだカツカレーが、予想外の盛りようで出てきました。たまねぎとジャガイモもたっぷり。中華スープ付き。食べきれるのかこれ。前に来た時に、ひとりで入ってきたおばちゃんが頼んでたので油断してた。
これは一気に頂くしかありません。口の中をやけどしつつ一気食い。
山から下りて来て腹ペコなように見えなくもないですが、そうじゃないよ。残さないように必死なだけだよ。
駅で地元のブルーベリーも1袋買って帰りました。
「洗わなくてもそのまま食べれるよ!」
がまんできずに電車の中でつまみそうにでも見えたのでしょうか。違うよ!
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予報が晴れに急に変わり、お山に行って来た人たちの写真の数々に地団駄踏んだのは先週末のこと。
今度の週末はくもり予報なので、ここからまた晴れに変わることがないとは言い切れません。
梅雨前線がそばに居座っているので、雨になるかもしれませんけど。
一応、情報収集とか準備と心構えはしておきます。
どちらかと言うとお気楽寄りで、雨になっても悪くないところ。
八ヶ岳って、雨が似合っているとか雨のほうがいいくらいだとかって聞きますね。
じゃあ北八ヶ岳にしましょう。
八ヶ岳のこの裾野の広がりは素晴らしい。
行きはいつもの夜行バスですが、コースタイムは5時間半くらいなので、日帰りできます。
雨が降ったりやる気がなくなったりしたら中間点からロープウェイで下山できますし、その前に坪庭を回ってもいいです。
もちろん晴れたって文句ないです。直前の下界の予報では午前中は晴れマーク。いいぞ。
出発の晩。
この夏いちばんと言ってもいいくらいの激しい雷雨がやってきました。
山行のためのいろんな情報を出していたPCも念のため落としてケーブルを引っこ抜きます。
雷雨が収まってきたのを見計らって、予定より少し早めに出発。レーダーを見ると次の雲がすぐそばに迫っています。決断が遅かったか。
案の定また土砂降りが始まり、ズボンがぐしょぐしょになってしまいました。
山で濡れるのは仕方ないけど、最寄り駅にも着かないうちにこの有様。
まあ山の服は速乾性が高いので、電車に乗っているうちに乾いてくれました。
ザックにチョッキリが遊びに来ましたよ。
夜行バスにももうずいぶん慣れてきました。
朝7時前に麦草峠に到着、朝食と身支度を済ませます。
空は雲が多いですが、ところどころ日も射しています。
早く見晴らしのいいところに行きたいな。
出発。
いきなり八ヶ岳らしい森の中の道です。
前夜の雷雨でここも泥んこ。
既に標高2200mくらいあるので、ちょっと足を速めるとすぐ息が乱れます。
急がずゆっくり。
もうちょっと行ったところの見晴らしがいいらしい。
水溜りや泥溜まりを、よけたり突っ切ったりしながら進みます。
開けた小ピーク、中木場に出ました。
これから向かう茶臼山です。
靄の向こうには、中央アルプス、南アルプスの山々も見えています。
キノコー。
茶臼山への登りは、まっすぐの急な登りです。
ひと段落つくところまでやっと登って先を見たら、やっぱりまっすぐな長い登りが続いているのを見てがっくりします。
でもGPSによると、あともうちょっとのはず。
茶臼山山頂。
山頂と言うか、ただの分岐点です。地味すぎる。
ここから寄り道したところに展望台があります。
ごあー。
これはすごい。
南アルプス、中央アルプス、北アルプスを一望できるのが八ヶ岳のいいところです。
北はさすがに雲まみれでわかりませんでしたけど。
こっちは縞枯山手前の展望台。
たくさんの大岩が積み重なった、高見石をひと回り小さくしたようなものです。
岩の上に立つのは落ち着かないので、とっとと退散します。
縞枯山も山頂は地味。
あたりの木々が縞枯れてます。
ここからの下りが急で、道なのか枯れ沢なのかわからないところをがんばって下ります。
雨池峠からは来たことのある道です。
縞枯山荘、泊まってみたい。
リンゴジュースでも飲もうかと思ったら、小屋に集団が群がっていたのでやめました。
ぬわー。
坪庭からぞろぞろ歩いてきます。
さすが観光地。
ハクサンフウロとハナアブ。こいつは人には悪さはしないみたいです。
ロープウェイの駅に着きました。
とっとと先に進みます。
坪庭の遊歩道の前半部を通って、北横岳への登山道へ。
登山道に入ってしまえば、人も少なくなるでしょう。
渋滞でした。
少し進んでは列が止まります。富士山の渋滞か。
聞こえる話によると、この先に60人とも70人とも言われる集団がいるとのこと。
幸い、別の集団の陽気なじいさま方が、すれ違いや追い越しをうまく交通整理してくれています。助かります。
北横岳ヒュッテで休憩するつもりでしたが、渋滞から抜け出すべくそれはやめにしました。
確かにその先はそこまでひどい混雑じゃなくなりました。
山頂手前の急坂をひいふう登りきると、北横岳の南峰に出ました。
空模様と帰りの渋滞が気になるのでここも通り過ぎて、北峰に向かいます。
ひいはあ。人が見えてきました。ここが北峰か。
南峰よりもこっちのほうがちょっと高いです。
岩のごろごろした開けた山頂には、昼食の人がたくさんです。
自分も上着を羽織ってから、赤茶けた溶岩の下に腰掛けて大休止にします。
景色を眺めながらおやつタイム。
ひとしきり休んだところで、下山を始めました。
幸い道はすいており、ストレスなく下ることができました。
坪庭の残り半周を散策してからロープウェイ駅へ。
ここに来るのも何度目かなー。
こういう、夜行バスを使った日帰りっぽい山行も、お手軽でいいですね。
行き先のバリエーションが広がります。
天気も期待通りに晴れてくれてよかったです。
さて、予報によると次週の天気もよさそうですが…
どこかに行けるかなあ? ちょっとおやすみかな?
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この週末は天気予報が微妙だったので、近場で済ませることに決めていました。
そうしたら前日の金曜朝、お山のほうの土日の雨マークが消えてあたり一帯が一気に晴れマークに。
遠出するなら金曜夜から移動しなければいけないので、今さら予報がよくなっても動けません。
こんちくしょー。
道中、あちこちに巨大なヤマユリが咲いていました。
こんなにたくさん咲いているのは初めて見た。
花の自重に耐え切れずに大きく垂れ下がってます。
高尾山の登りは1号路を使いました。
いつも6号路と稲荷山ばかりだしね。
ヤマホトトギス。
背が高いのが多かったです。
今回は、新しいザックを背負ってます。
これまで使っていたのは、燕岳から帰った後の不注意で、雨蓋を破いてしまいました。
4年間一緒に登ってきた相棒なのに、こんなことで壊してしまうなんて悲しい。
まあ、だいぶ汚れてきていたので、それもいっか。
色も変えたかったし、サイズもちょっと大きくしたかったんだよね。
お店でいろいろ試したり話を聞いたり見てもらったりした結果、前のと同じメーカーでふた周りほど大きいやつに決めました。
キノコー。なんじゃこら。
ザックが大きくなった分、ザック自体の重量も増えて、なんかずっしりした感じです。
慣れるためにちょっと多めに物を入れておきましたが、遠出するときに比べるとまだ全然のはず。
あちこちのベルトを調節したりして、背負いやすさ使いやすさの様子を見ます。
今回のルートは、歩行距離17~8km、コースタイム6.5時間のロングコース。
途中でつまらなくなってもどこからでも下山できるので、慣らしにちょうどいいです。
仲良くなれるかなー。
始発の1時間前にスタートしたのですが、ケーブル組に追いつかれる寸前です。
梅雨明け直後に比べたら気温は上がらず歩きやすいと言えば歩きやすい。
それでもやっぱり出だしから蒸し暑く、汗が出てきます。
「わたしも450歳を越えました。病気が心配で」
たこ杉さんももうお歳。
参道の整備の際に邪魔な根っこを切ろうとしたら、根っこをくるりと丸めて退いてくれたというお人です。
ゆっくりゆっくり登ります。毎日登っていそうなおばさんたちのほうがずっと速いです。
参道にはアジサイがたくさん咲いています。
6月に来たらきれいかもしれない。
くるくる回しておきます。
高尾山山頂。
富士山は見えません。日照りじゃないのが助かります。
ちょっと降りたところのベンチに腰を下ろし、バターケーキとおせんべいで休憩にします。
キカラスウリ。
前のザックの色はグレーでした。
何も知らないで買ったのですけど、悪天候の中の保護色になるのはよろしくない。
新しいのは、バリエーションがグレーか赤しかなかったので、赤にしました。
この色自体はいいんですが、持っているウインドブレーカーが緑でした。風が吹いたら歩くクリスマスになってしまう。
次、2枚虫が続きます。
マメコガネ。もぞもぞ。
キアゲハの幼虫です。
大人になったら、きれいでりっぱなちょうちょになります。
胸を持ち上げてじっとしてる。
さなぎになる準備でしょうか。
小仏城山。
暑いので、かき氷に飛びつきます。
かき氷の塔がぐらぐら揺れて、テーブルに持っていくのもひと苦労です。
初めてのときは何も知らずに頼んでびっくりしました。この大きさはきちがいじみている。
さんざん食べても普通のかき氷よりもまだずっとでかい。
寒くなってきたので上着を着ました。さすがにフリースまでは出せません。
がたがたふるえながら完食しました。
景信山ではいつもの通り、なめこ汁に野草の天ぷら、それに酒まんじゅうで昼食にします。
今日の天ぷらは、一部の葉っぱがビターテイスト。にがー。
ぶーんと飛んできて、いろはすのボトルに止まりました。
蜂かと思ったら、カミキリムシでした。ヨツスジハナカミキリ。
いつもならここでのんびりしてから下山ですが、今日は先に進みます。
景信山~明王峠間に何箇所かある分岐は、全て巻き道を選びます。
明王峠の茶屋はやっていませんでした。
ベンチに座ってまたひと休み。
明王峠から、ラジオ爺さんの後ろにつく羽目になってしまいました。
大音量で歌を流すので耳障りです。すれ違う人たちがみんな怪訝そうに振り返ってました。
しょうがない。ペースを上げて追い越しにかかりますが…
ちょっとやそっと離れてもずっと聞こえてるので、結局陣馬山山頂までの1時間近く、聞きっぱなしでした。
山頂に着いたら止めるかと思いきや流しっぱなしです。今度は懐メロが始まりました。
説明板の前で腕組みしてる赤いバンダナがラジオ爺さんです。
凍らせてきた伊予柑ゼリーが今日のデザート。
もう全部やわらかくなっててつべたいです。
時計を見ると、バスにいい時間でした。
ラジオ爺さんの姿も見えないし、下山しよう。
明王峠からのデッドヒートのおかげでいい加減足が痛いです。
重石代わりにザックにストックをくっ付けて来ましたが… (下山開始直後に濡れた道でずるっと滑る)まあ使わなくてもいいか。
下山ルートは、比較的ひと気の少ない、陣馬高原下バス停への新コースです。
歩きながら、どうもラジオの音が聞こえてる気がしてならない。
立ち止まっても、特にそれらしきものは聞こえません。よくある気のせいです。
だいたい、陣馬山からの下山ルートはたくさんあるんだから、まさかそんな。
振り返ったらいました。同じルートを下山してきています。ラジオ絶好調。ヤメテクレー!
バス停までの1時間、ほぼぴったりくっついて下山し、バスに乗って落ち着くまでは鳴らしていました。何なんだ。
今回の教訓。
天気予報が微妙でも、好転したら出かけられるように準備だけはしておこう。
雨でも行けるお手軽ルートを探して予習しておこう。
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いいところだとは聞いていましたが、想像以上でした。
渓谷と言ってもお山ではなく23区内。住宅地の中です。ほえー。
まずは等々力駅に集合です。
列車のトラブルで、6人中、主催者を含む3人が遅れることに。
バスによる振替輸送で、1時間かかるそうです。
暑い日が続きましたが、この日は風もあってさほど厳しくはないです。
とは言っても外で待つほどマゾくはないので、近くの喫茶店に入ります。
コーヒーゼリーソフトつべたい。
全員集合したところで、渓谷に下ります。
ここに来ると、もう全く街を感じません。
たくさんの人が、緑と水の間の散策を楽しんでいます。
梅さんが魚を見つけました。
すごい保護色で、動かないとまったく見えません。
あとアメンボの足の影がおもしろい。
水をはじく足先で水面が凹んでこうなるんだそうです。
眼鏡のレンズは透明でもその影は黒いのと同じでしょうか。初めて知りました。
カラスアゲハ。
青みがかった羽がきれいです。
いつぞやつるつるな靴で苦労していたかたわらさんは、今回歩きやすそうな靴で来ていましたが、主催者のモモさんがサンダル履きなのを見て、悲しそうでした。いやいや街なかだとは言ってもサンダルじゃ絶対大変ですって。
階段を上っていったん渓谷から外れ、ちょっと行った所にある野毛大塚古墳に寄ります。
前方後円墳で、階段で上に上がることができます。
途中の団地が、なんだかすごく懐かしい雰囲気でした。
公園になっているので、近所の子供が遊んでいます。
その遊びも懐かしい。
渓谷に戻ります。
階段を下りてくると、明らかに気温が数℃は下がるのを感じます。
20人くらいいそうな大行列がいました。旗を持ってて、観光ツアーのようです。
こっちも古墳。
穴のガラスが緑をばっちり反射して中が見えません。
不動の滝のところを、また違うほうへと階段を上がります。
この渓谷は地質的にもなかなかおもしろいところだそうです。
自分はそっち方面はよくわかんないですけど、地層とか石とかもわかるようになったら楽しいかな。
等々力不動尊です。
外人さんもけっこういますねえ。
みんな、ソフトクリームの売店に群がっていきました。
さっきもソフトクリーム食べましたが、エネルギーが必要です。
渓谷に戻って、今度は日本庭園へ。
やっぱり登ります。谷間を歩いてるんだからそりゃそうか。
日本庭園の書院では、お茶や冷水を頂けます。
芝生の広場で寝ている人もいます。
アオスジアゲハ。
光の加減で、羽の青色が不思議な色あいを出しています。
アゲハはどれもおとなしく止まってくれないので、ぜんぜん撮れないです。
戻りは、住宅地の中を通ればあっという間です。
電車に乗って、近くの自由が丘の街をぶらつきました。
そろそろ何か食べないと倒れてしまいそうですが、もう少し我慢すればおいしいお刺身のお店が待っています。
喫茶店でみんなぐったり。でもお絵描きはします。
居酒屋さんに入っても、飲み食いしながらペーパーナプキンでさんざん描きます。
テーブルのナプキンをどっさり消費してしまいました。
テーマはこぼれ寿司。
等々力渓谷、いいところでした。
そして、わりといい歩きでした。
お山と比べたら大したことないだろうと言うなかれ、やっぱり歩くのはいい運動です。
居酒屋さんで、さっそく次の企画の案が出てきました。
幹事さんよろしくお願いします!
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雨具の上を羽織って、風と雨粒避けにフードを被って出発。
砂浜のような花崗岩の白い尾根を歩きます。
吹きさらしの場所ではやっぱり風が吹いています。
これ以上風が強くなるようなら引き返さないと。
イワウメ。高山植物もちょっとずつわかるようになってきました。
振り返ります。
燕山荘とその先へ続く稜線が見えています。
大好きな景色です。
もう少し雲が晴れてくれたら槍ヶ岳も見えるんだけどなー。
日が差してくれたらブロッケン現象も見れるんだけどなー。
風の中、岩の間を通って、燕岳山頂に到着!
いたのは、先にいたひと組と、後から来るひと組だけです。
去年の混雑とは大違い。
ひとしきり眺めを楽しんでから、天候が荒れないうちに山頂を離れます。
ハクサンイチゲ。
後から見てもどっちが上なのかわからない写真ですが、これで合ってるっぽいです。
また黄色いスミレだ。さっきのよりも小さくて、普通サイズです。
キバナノコマノツメでした。
高山植物の女王、コマクサ。風の強い砂地に咲いています。
山小屋も近づきひと安心。
振り返ると燕岳がきれいに見えます。
岩と砂とハイマツの組み合わせがかっこいい。
これから山頂方向に向かう人ともちょくちょくすれ違います。
これから晴れるようなら地団駄踏みます。
しばらくは小屋に入らずにうろうろ。
テント場の下に、まだ未開通の夏道が見えます。雪にステップが掘ってありますね。
そのうちまた雨がぱらついてきました。引っ込もう。
雨はその後ずっと降り続けました。
夕食。
商談でスイス帰りとのことで、オーナーさんがなんかへろへろでした。
燕山荘の帽子が欲しくなったけど踏みとどまった。
今回の寝床は、6人詰められるところを4、5人でした。ゆったりできます。
しばらくは携帯で本を読んだりしていましたが、寝れるときにとっとと寝ておくことにします。
うっかり耳栓を忘れてきてしまいましたけど、要らなかったです。
ぐっすり眠れました。
途中2度ほど目を覚まし、表を見てみました。
隣の人に声をかけられます。「どうでした?」ガスガスでした。
寝よう。
目が覚めたら4時半です。
ご来光時刻は4時過ぎ。寝すぎた。外は既に明るくなっていますが、真っ白です。
急いでも仕方ない。ゆっくりしてれば天気も変わるかもしれないし。
だめだこりゃー。ずっと本降りです。
昨日のうちに山頂に行っておいてよかった。
小屋の中で雨具をしっかり着込んでから、出発します。
イワヒバリが1羽、発ち際に目の前に止まってひと声鳴き、また飛んでいきました。
また来るよー。
下のほうは雨が止んでたらいいなあ。
時間はたっぷりあるのでのんびり下ります。
昨夜のオーナーのお話では、森林限界よりも上ではできるならストックは突かないようにして下さいとのことでした。
ストックの穴に雨水が入ってさらにえぐられ、侵食が進んで山の形が変わってしまうとのこと。
桜が咲いています。タカネザクラ。
帰りも合戦小屋に寄っていきました。
雨の中、スイカコーナーにはバイトさんは詰めてなくて、売店のほうで受け付けていました。
パイナップルを頼むと、スイカコーナーに飛び出していくバイトさん。大変だ。
この先行動食を口にしたりもしにくいだろうから、あったかいミネストローネも追加しておきます。
しまった。
右足のかかとから、靴の中に水が入ってしまいました。
大きめの段差を下りるときに、後ろの足のかかとが開いたところに、段差を流れ落ちる水だか自分の脚を伝う水だかが流れ込んだようです。
トレッキングシューズは防水性能が高いぶん、一度入ってしまったらもう出ていきません。
ぴっちゃぴっちゃ。
雨は本降りのまま降り続き、登山道はちょっとした沢みたいになってきています。
よく整備された道ですし、滑りやすい感じでもないので、気楽に下りていきます。
最後のほうにはもう一方の靴の中も濡れだしていました。
スパッツ、こういうときにあったらいいのかな。
これはもうゆっくりという気分じゃないです。早く温泉に入りたい。
やれやれ、下山口につきました。
荷物置き場にザックを置いて着替えを取り出しているうち、雨がさらにいっそうひどくなりました。もう土砂降りです。温泉の入り口に飛び込みます。
雨の中の露天風呂もいい…んだけど…。
つかっていられるのは屋根のある部分だけで、湯面に弾ける雨の冷たい飛沫が顔にかかります。
ともかくさっぱりしたし温まったし、温存していた乾いた服と肌着一式がうれしいです。
ただ、バスまではまだ1時間半。外は豪雨で、凌げるのはこの建物の中だけ。どうしよう。
とりあえず、ジュースを飲んだりカレーを食べたりしているうちに、なんか時おり日が差すようになってきました。雨止んだ!助かった!
外に出て、荷物の整理をします。…また降ってきたよ。
傘をさしてバス停に行ってみたら、もうバスがいました。よかったよかった。
バスの運転手さんの言うことがいちいち楽しくて笑ってしまいました。
帰ったら、でかい積乱雲がそびえていました。あっちい。
ちょうど山にいる間に、梅雨が明けたとのことでした。
夏がやって来ました!どこに行こうかな!
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残雪のある箇所も歩きやすいように整備されてて難易度としては問題ないとは言え、時期的にはまだちょっと早めかなあと天気予報とカレンダーを見つめる日々。
梅雨のさなか、ちょうど週末に雨マークが途切れていました。
お山のことだからどうせ降るだろうけど、もう降ったっていいや。去年も雨だったし。
がまんできなくなって、燕岳に行くことにしました。
いつもの夜行バスで、登山口の中房温泉に向かいます。
待機しているバスの数はまだ多くなく、このバスも6割くらいしか乗っていません。
この時期だとこんなもんなのか。
夜行バスではなかなかぐっすりとは眠れない自分。
今回は、こんなことしていのかどうかわかりませんが、市販の鼻炎薬を1錠飲んでみました。
目が覚めたらもう外は明るくなっており、最初の停留所である蝶ケ岳温泉に入るところでした。
まだ眠い。喜んで寝ます。
中房温泉到着。
天気はまあまあです。このあとどうなるかな?晴れるかな?
朝食にパンとおにぎりをいただきます。
初級者コースとは言ってもこの先に待つのは北アルプス三大急登とも呼ばれる道です。
エネルギーは大事。
でもなんだかまだ頭がすっきりしません。あの薬、効き目が長すぎる。やっぱズルしちゃいけません。もうやめよう。
ゴゼンタチバナ。
徳を積んで偉くなると、鼻が高くなってドクダミになります。
第1ベンチ、第2ベンチと、都度休憩を取りつつ順調に通過。
人もさほど多くないのでペースは保ちやすいです。
小雨が時折りぱらつきます。
第3ベンチで休憩中に強まってきました。
おとなしく雨具を引っ張り出します。
周りの人たちもここで雨具を着込んでいました。
去年の教訓も踏まえて、カメラもザックの中へ。
ザックカバーだけはまだしまっておきます。
で、歩き出したらまた雨がやみました。
「そんなもんよね。まあ、風除けになるしいいか」と、近くにいたおばちゃん。
次の休憩でカメラを取り出そう。
さて、スローペースなのと3度目ということで、なかなか調子は悪くはないです。
でもやっぱり登りは急だし、楽じゃないです。
じー。
イワカガミ。
富士見ベンチ。
いちばんきつい箇所は抜けたはずですが、まだまだきついです。
こまめに休憩。
暑くないのは助かります。
雨具は着っぱなしです。
ツマトリソウ。
風が吹いていて、なかなか止まってくれません。
去年はこのあたりではもう雨が本降りだったなあ。それに比べたらぜんぜんいいです。
イワカガミかアカモノの間違った形みたいのがいる…。
いくつか図鑑をあたってやっとわかりました。イワナシです。
合戦小屋に到着。
ここでお楽しみの大休止です。
風があるので、屋根の下に入ります。
合戦小屋名物、スイカ!
今回が初めてです。山登り中にこんなに食べるのはどうなんだろとも思ってたので。
塩をたっぷり振りかけてかぶりつきます。
うめー!!これは素敵。
甘くてさわやかで水分たっぷり、塩気も足せて。
量もぜんぜんちょうどよかった。がぶがぶ。
加えて熱々の豚汁も頂いて、行動を再開します。
お山が見える…。ワクワク。
小雨ぱらぱらの頻度が増えてきた感じがします。
そろそろここまでかな。
大きな黄色いスミレがたくさん咲いていました。
ミヤマキスミレ、かな。でっかいです。
いよいよ雨が、ぱらぱらじゃすまなくなりそうな雰囲気です。
場所を見つけてザックを下ろし、カメラをしまってザックカバーをかけます。
そうしている間にもどんどん雨が強まってきます。
後から来た二人連れが「遅かった!」とか言いながら雨の中身支度を始めました。
以降、写真は携帯頼みです。
一箇所だけ残雪があります。
山小屋の人がきちんとしてくれているので、問題なく歩けます。
森林限界を越え、周囲が開けてきました。
アオノツガザクラ。
よくあることですが、携帯のほうがカメラで撮るよりもよく撮れてる気がして、がっくりします。
夏道との分岐を過ぎて、上のほうに燕山荘が見えています。
冬道を通るのは初めてです。けっこう登ります。
急だし、行程の最後だし、空気も薄くなってきているし、ひいはあ登ります。
雨は完全に本降り。
水が入ってこないように、雨具の袖や襟をしっかり締めます。
あとひと息だ。
燕山荘に到着ー。
みんな小屋の外で壁に張り付くようにして、風雨を凌いだり身支度をしたりしています。
自分も雨の当たりにくい場所を見つけて、汗と湿気で塗れた服を着替えてから、小屋に入りました。
荷物を置いて、乾燥室に濡れ物を干してから、喫茶室へ。
ケーキセット。
燕山荘の人気の理由のひとつです。
ケーキを食べ終わってから、やっぱちゃんと食べようと思ってカレーも頼みました。
しばらくすると雨が止んでいたので、表に出ました。
真っ白で槍も何も見えないゴリね。
山頂方面に向かうグループもありますけど、ちょっとこれは今行ってもねえ。
雲が速く流れていきます。
ときどきガスの隙間から、穂高や鷲羽岳の方向の山肌が覗くようになりました。
このまま天気が回復してくれないかな。
見えた!
燕岳山頂まで視界が通るようになりました。
これ以上待つと遅くなっちゃうし、今がチャンスだ。
往復1時間の道です。
雨具を着て、最小限の荷物を持って、出発します。
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こっち。
赤で書かなくったっていいのに。
駅に下りる直前までは、小雨が降ってたようです。
あとは例によって午後のにわか雨予報。
今日は昼には下りてくる見込みなので、そうひどくはならないでしょう。
乳房観音に立ち寄って、おっぱ 登山の安全を祈願します。
この時期、みどりが伸び盛りで、道を歩いていても服が露に濡れてきます。
大休場(おおやすんば)尾根への急登を登ります。
ここも奥多摩三大急登に挙げられるルートで、短いながらも平均斜度なら断トツのようです。
道は常に上向きで足首が休まらず、表面が砂っぽくてずるずるすべり気味。
今日はしっとりしてていつもよりマシかな。
消耗しないようにゆっくりゆっくり。
前後に人はいないのでマイペースです。
こういう山の石組みはよく見かけますが、いつどういう人が作ったんでしょうね。
もうちょっとで大休場、休憩場所です。
小雨が降っているようで頭上でぱらぱら音がします。
樹林の中なので濡れることはありません。
大休場から先も急な登りが続きます。
地形図を見てところどころにある傾斜の緩む場所を、勝手に第二休場、第三休場と名づけます。
第四から山頂までの区間がいちばん大変そう。
ここが第三か、と思ってGPSを見ると、まだ第二だったりしてがっくりします。
ひいひいふうふう。たまらん。
山頂手前の分岐点までやっと来ました。
ここからはたいしたことはもうなく、あとちょっとです。
到着ー!
真新しいベンチができている!
来る途中の道が最近整備されたような箇所もありました。
それにしても、ここに来るときはたいていこんな天気だな。
まあ晴れなら他に行くし雨なら引きこもってるわけなんですけど。
んーっと、古ぼけた(実際とても古い)東屋にするか… んにゃ、ベンチにしましょう。
シートを敷いて腰掛けて、白い霧を眺めながらごはんにします。
確かに霧雨が降っている感じです。座っている間はウインドブレーカーを着ておきます。
山頂のモミジイチゴ。
下山途中には真っ赤なやつもありました。同じ種類なのか別なのか。
さて、コアジサイの咲く道を下山します。
雨は止んだみたいです。
霧で真っ白!と思ってカメラを構えたら、すぐに薄れてしまいました。
登りでは誰とも会いませんでしたが、下りでは登ってくる人たちとけっこうすれ違いました。
この人たち大休場尾根を下るんだろうか。
あそこだけ霧が横切っています。
大根ノ山の神を過ぎれば、こないだも通った道になります。
日もさし始めました。
鳩ノ巣駅の近くまで来ました。
ちょうど11時頃。電車の時刻はどうかな。
地元のおばちゃん「もう下りてきたの!早いね、どちらから?」
話をしていたら、踏切が鳴って電車が行ってしまいました。あらら。
まあ次はその30分後だったのでちょうどいいくらいです。ゆっくりします。
前回、この数字を見て「標高がミリメートル単位だってよ!」と騒いでるおじさんたちがいました。細かい。
本仁田山は、眺望や花よりも登ることそれ自体が主役のような山で、地味なだけに何度も来ている今回は特に何もないかなとも思いましたが、やっぱり来るたびにいろいろ楽しいです。
次週の天気はどうなるかな。
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いつか行こう今年は行こうと思っていた山でした。
毎日天気予報を追っかけていると、どうも日曜ならチャンスがありそうです。
みなかみの予報では、午前は晴れで午後は曇り、15時ごろに雨マーク。
梅雨のさなかだし、熱帯低気圧が来た直後だし、人気の山でも今なら比較的混まずに済むのではと考えました。
仮に天気が悪くても、リフトで上って雨具でうろうろしてるだけでも楽しいでしょうし。
前夜には、NHKの田部井さんとルーさんの登山入門の、谷川岳の回を見て気分を盛り上げます。
ほんとこの番組、天気に恵まれないねえ。見る分にはそれが楽しい。
谷川岳は、標高1977mと数字だけ見るとそう大したことはありませんが、地形や気候の関係で日本アルプスの高山にも匹敵する感があります。
首都圏からのアクセスもよく、うちからも何とか日帰り圏内。
ただし日帰りだと戻りが14~15時ごろになるので、午後の雨や雷には注意したいです。
天気予報の、15時の雨が気になるなあ。
高いお山が見えてきた。たぶんあのへんだ。
水上駅からバスに乗ります。
バスはぎゅうぎゅうに混んでましたけど、20分くらいですし、運転が丁寧で気にならなかったです。
「昨夜は雨が降りました。道中お気をつけて行ってらっしゃいませ」
ロープウェイも待たずに乗れました。ハイシーズンだとこうはいかないんじゃないかな。
天神平で身支度をして、9時半にスタート。思ったよりも早くてうれしい。
天気は悪くはないですが、谷川岳のてっぺんあたりは雲に隠れているようです。
しばらくは樹林の中の歩きです。
道は泥んこで木道も滑りそう。
木道の端から地面に降りるところが大きな段差になっていて、着地点が泥どろつるつるだと、どこから足を着いて降りようかとちょっとしたパズルです。
登山入門にも出てきた岩場だ。
足場はしっかりしているので厳しくはありませんが、だんだん息が上がってきました。
アカモノ。かわいい。
またこうやって高山植物に会える季節になったんですねえ。
道には、ピーク時ほどではないにしろ、そこそこ人が歩いています。
狭い場所では立ち止まって写真を撮ったりはしにくいこともあります。
マクロレンズも持ってきてはいるんですけど、今回は気楽にスナップしていきましょう。
アオハムシダマシ。
形は地味ですが、緑の金属光沢がとてもきれいな虫です。
シャッターを切るのに息を止めるのが大変になってきました。ふうふう。
それに、標高が高いと言ってもずいぶん暑いです。
持ってきた水はすっかり温かくなってしまいました。
森林限界を越えました。
見晴らしが開けます。
あれは何て山だろう。奥多摩から見えるあたりとはぜんぜん違うので、さっぱりです。
そして日影がなくなっていっそう暑い。
暑い → 上昇気流 → 雷雲 …ヒー!
急がないと!
いや急いじゃだめか。ひいはあ。
はあはあ。
上のほうに雪が見えています。
あそこを通るわけです。
その上が肩ノ小屋。
きりっとした稜線がかっこいい。
この高さでの日差しは強くて、肌にじりじりきます。
出発するときに日焼け止めは塗っておきましたが、もう流れ落ちてるよね。
小屋に着いたらまた塗りなおしておこう。
雪田です。
下りてくる中にはアイゼンを使ってる人もいました。
ステップができているので、登りではアイゼンは要らないです。
靴底をがしがし蹴り込みながら登っていきます。
斜度があるので登りがしんどい。
ここを抜けるとすぐに小屋に着きます。
ヤマノススメに出てきた道標や鐘がありました。
小屋で飲み物を補充して、軽くおにぎり休憩をとってから先へと進みます。
ひとつめの山頂まではもう10分ほど。
山頂、トマの耳に到着!
谷川岳は山頂がふたつある双耳峰で、その手前側がこのトマの耳です。
山頂は時折りガスに囲まれますが、いい雰囲気です。人もたくさん。
先に進むぞ。
ひよええ。覗き込むと高い。
このあたりは高山植物が多いと聞いています。
足元をきょろきょろしながら歩きます。
前を歩いている人も似たような挙動をしています。
振り返ると、ガスの中にトマの耳が見えています。
山頂にいるときには特に何も思いませんでしたが、こうしてみるとすごいとんがっています。
ユキワリソウ。
前方の斜面の岩場に、どう見てもそれっぽい人たちが群がっている一角がありました。
あそこだ。
いた!
谷川岳のアイドル、ホソバヒナウスユキソウです。
このあたりの山域にしかいない、希少な高山植物です。
見れてよかった。
ついたー ついたー つきましたー
オキの耳到着!
雲がかっこいい。
ガスガスということはなくそれなりに向こうも見えています。
ひと通り眺めを楽しんでから、来た道を引き返すことにしました。
この先天気が崩れても、あとは歩けば歩いただけゴールに近づけます。
とりあえず小屋まで戻ってから休憩しよう。
ハクサンイチゲ。
せっかくですし鞍部のお花畑をもう一度覗いていきました。
あっはっは。よく見るとえらいところを歩かされたものです。
その場にいる分には、左右をハイマツとかで挟まれているのでなんともないんですけれど。
岩のごつごつした下りが続きます。
前を行くふつうの格好をしたお兄さんらは難儀していましたが、こっちはストックを使ってらくちんです。
お兄さんらが、地味なツチハンミョウを「ヘラクレスオオカブトだ」と言い張ってるのが聞こえてきて笑ってしまいました。
雪田の下り。
さすがに下りは滑りやすい。
ストックのキャップを外して雪に突き刺し、キックステップの練習だと思って一歩一歩下ります。
途中まではうまくいったのですが、最後の数mは傾斜が増してあからさまに滑りそうだったので、前の人たちに倣って自分も雪面を滑り降りました。
ロープウェイやリフトの駅が見えてきました。
途中の岩の上で休憩している人たちもいます。
下から登ってくる人もまだ多いです。
戻りの下りは、心にとても余裕ができます。
ずんどこ下ります。
ゴゼンタチバナ。
アカモノやこれを見ると、高いところに来たんだって感じます。
ふと気が付くと、腕が焼けて赤くなっていました。
うむむむ。もう遅いかもしれませんけど、ひりひりは嫌なのでもういちど日焼け止め。
ふー、着きました!
木道も帰りのほうが歩きやすかった気がします。
14時、というとちょうどコースタイムくらいか。
やっぱり急ぎすぎた感じもしますが、天気が悪くなる前に着けてよかった。
帰りのバスまでは余裕があります。
落ち着いて身支度をして、おやつを頂いたりします。
谷川岳の山頂もちゃんと出ていました。
ずっと晴れっぱなしになるなんて予想外に恵まれました。
下りのロープウェイにもすぐに乗れ、バスにも座って帰れました。
途中からはやっぱり雨が降り出したみたい。
エネルギー切れ寸前だったので、おやつの残りを食べてから、乗り換え駅でごはんにしました。
谷川岳、標高1000m台で日帰り可能なのに、アルプス級の楽しさでした。
夏はどうしても午後の雷雨が気になってしまいますけど、天候が安定する秋にまた来たいな。
混雑がすごいみたいですけどなんとか。
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なんだかおもしろそうなゲームです。
33%引きセール期間終了まであと1時間半。えー。
急いで調べてプレイ動画や解説をいくつか見て、とりあえず購入することにしました。1400円くらい。
『Kerbal Space Program』。
宇宙ロケットシミュレーターです。
アメコミ調のコミカルなキャラクターではありますが、なかなか真面目な理系っぽいゲームです。
ゲームと言ってもクリアする目的も勝ち負けもないですけど。
燃料タンクやエンジン、固体燃料ブースターや姿勢制御スラスターなどを組み合わせてロケットを作り、打ち上げて、例えば月への着陸だとか、他の惑星の探査だとか、宇宙ステーションの建設なんかを行います。
映画『アポロ13』やドキュメンタリー『宇宙へ 冷戦と二人の天才』、アニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』、そして小惑星探査機「はやぶさ」のミッションなんかにワクワクする人向けといったところでしょうか。
がっつりやるならば関数電卓片手に遊ぶ人もいそうですが、まあふつうに遊ぶなら数字とか見なくても試行錯誤でなんとかなる… のかな? 飛行士の緑の子らはもりもり消えていきますけど。
チュートリアルをいくつかやって、自分でもロケットを組んで打ち上げてみました。
固体ブースターを切り離した後、なぜかメインロケットに点火ができない。
わたわたしているうちにロケットの姿勢がどんどん崩れる。
何かの拍子にやっと点火しましたが、それがちょうどエンジンが真上を向いてるときだったりして、地表めがけてまっさかさまに全力噴射。
慌てて姿勢を立て直そうとしたけどすぐにあきらめ、盛大な噴射炎を吐き出したまま強引に全段分離、コマンドモジュールだけでも生還させようとパラシュートを射出したときには、既に高度100m。どかーん。
とかいうことを、笑いながらやっています。
今度は大丈夫なはずだ。
ちゃんとメインエンジンも噴射しています。
どこまで行けるかな。
ブースターと1段目を切り離し、機体の姿勢を倒して小さな2段目ロケットで再び加速を開始します。
地球周回軌道に乗るためには真上に飛んだだけではダメで、横向きの速度を獲得しなければそのまま真下に落ちるだけになってしまいます。
めいっぱいやっても軌道はこれだけ。すぐに地表に落ちてしまいます。
まあ数分間の弾道飛行というやつです。これはこれでひとつの達成でしょう。
ちゃんとパラシュートも開いて、緑くん無事生還。
このゲーム、とりあえずなら細かいことを気にしないで気軽に遊べます。
寝る前にまた少しやってみることに。
さっきのロケットに手直しします。
固体燃料ブースターを大きいやつと交換して、数も4個に増やしました。
また、1段目の液体燃料ロケットの上にもう1段ロケットを足しておきます。
なんかひょろ長いなあ。大丈夫かなあ。
紹介動画で見た、発射台に置いただけで倒壊した10段ロケットが頭をよぎります。
リフトオフ。
順調に上昇中。
ある程度高度を稼いだら、機体をなんとなく東向きに傾けていきます。
ロケットものには、3軸方向にめちゃめちゃにスピンした機体を姿勢制御で立て直す訓練というのがよく出てきますが、このゲームのチュートリアルにもそんな感じのがあります。
2段目が燃焼終了した時点では、予測軌道はまだ周回軌道にぜんぜん足りていません。
機首を真東に向けて3段目に点火します。
ほどなく燃焼終了。
おっ!軌道が楕円を描いている!
軌道近点が高度5万mと低いのが気になりますが、このくらいなら大気との摩擦ですぐに落っこちるこということはないでしょう。周回軌道だ!成功だ!(沸く管制室)
半周して軌道近点付近。
減速している様子はありません。よしよし。
って、いいの?
メインエンジンの推進剤はもう空っぽです。
減速できなければ地球に帰れず、緑の子は残る一生を宇宙船の中でぐるぐる回って過ごすことになります。(静まり返る管制室)
待てよ。まだ手はあるんじゃないだろか。
このロケットには、練習用に姿勢制御スラスターを8基くっつけています。そのための推進剤タンクもあります。
通常は、上のスラスターと下のスラスターをそれぞれ反対向きに噴射することで機首の方向を変えたりするのに使いますが(自動制御装置がやってくれます)、手動で噴射するコマンドもあります。
姿勢制御スラスターなんてたいした推力は持っていないでしょうけど、推進剤を使い切るまで吹かせば、高度がいくらかでも下がるんではないでしょうか。軌道近点が3万m以下になれば大気との摩擦でブレーキが働くと聞いたことがあります。
ええと、軌道近点の高度を下げるには、半周手前の軌道遠点で、真正面に向かってエンジンを吹かすのがいいはずです。
時間を早送りして宇宙船をもう半周させて、リアクションホイールで機体の方向を慎重に定め、ためしに噴射キーをちょいちょい押して操作を確認しておきます。あと姿勢制御スラスターの推進剤残量の表示も出しておく。
点火。いけー!
現在の推進剤残量85%。これってどのくらい効果があるんだろう。
軌道図を見ます。
おっ? 軌道近点が地球の中に潜り込んでいる。
ということは、このまま飛べば帰れるということです。
やったぞ、成功だ!
大洋上で大気圏に再突入。
機体が炎に包まれます。
コマンドモジュールを熱から守るため、機体の向きを維持します。
と言ってもこのゲーム、再突入時の熱まではシミュレートされていないらしいので、雰囲気だけです。
ファンの手によるMOD(修正ファイル)を入れれば、突入角度と速度に気をつけないと炎上してしまうようにもできます。
「ぽぷテスト1、応答せよ。こちら管制室」
「ぽぷテスト1、聞こえるか」
「管制室。こちらぽぷテスト1。よく聞こえる。全系統異常なし」
(BGMが盛り上がってエンドロールが始まる)
この『Kerbal Space Program』は、まだ開発中の製品β版だそうです。
今のバージョンのままでもいろいろ遊べて、他の惑星に探査機を送り込むための何段階にも及ぶ複雑なミッションを組み立ててる人もよく見ます。
ゲームって、シリーズものの超大作でもいいんですけど、こういういっぷう変わったのもとても楽しいです。最初のPSの頃はこういったテイストのものが多かった気がします。
今は、海外のPCゲームでこういう良作をたくさん見つけることができるようです。
さて、次は自分も月に行きたいな。
その前に『XCOM』を… (作戦中に多くの犠牲者を出して撤退。へこむ。)
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プラモデルは、子供の頃でも簡単に素組みする程度でした。
パーツははさみで切り取って、付属のセメダインで手をべたべたにしながら、合わせ目がズレたり隙間が開いたり。
大人になってからも1、2度やってみましたが、まあ似たようなものでした。
今の時代のプラモデルは非常な進化を遂げており、接着剤はほぼ不要、パーツには始めから色がついていて、合わせ目などの精度もばっちり。ランナーから切り取る部分も極力目立たないようになっています。
この「連合宇宙艦隊セット1」は、ひとつのキットに3隻の艦艇が含まれています。
通常の1/3の労力で1隻組み立てることができるということか。
これなら自分でも何とかなるんじゃないかな。
ってんで1隻目。村雨型宇宙巡洋艦<ムラサメ>。
こいつは旧作には登場しないので、その分思い入れも微妙です。
大きさは他の2隻の中間。最初の練習にはちょうどいいと選びました。
はじめから色がついているとは言え、単に組むだけでは、どうしても見た目のおもちゃ感が強くなります。
今回はガンダムマーカーの筆ペンのグレーを使って、全体の調子を整えました。
ペン1本でこういったことができるのは便利です。
感じとしては、100円のおもちゃが300円くらいになった気分です。
気をよくして2隻目、金剛型宇宙戦艦<キリシマ>。
旧作では沖田艦と呼ばれていました。
戦艦というだけあって大きいです。
劇中の描写ではガミラス艦隊に全く歯が立ちませんでしたが、ガミラスの侵攻に7年間も持ち堪えていた以上、全体としてはそこまでの圧倒的な差ではなかったのではないでしょうか。
3隻目。磯風型突撃宇宙駆逐艦<ユキカゼ>。古代艦です。小さ!
これを最後に回したのは3隻の中でいちばん好きだったからですが、パーツが小さくて大変でした。
水転写デカールを貼ったのも初めてだったかな?なかなかまっすぐ貼れなくて苦労しました。
プラモの作り方サイトを見ると、このデカールを貼るためにも専用の溶剤が幾種類かあるとのこと。驚きです。
窓の部分は、ガンダムマーカーの緑を買ってきて、ちょちょいと塗りました。
艦体はどれも地の色のままです。
こいつらって、何だってこんな色なんだろうねえ。
3隻終わったところでビックカメラを覗いてみたら、ヤマトのプラモがどっさり入荷していました。
新しい製品ではなく、昔の、子供の頃のキットの再販です。これはうれしい。
自分がいちばん好きなのは、『パート2』『さらば』の時代の地球艦隊。
『2199』にもし続編ができたらそれらもキット化されるでしょうけど、そんなのは待っていられません。
4個購入。
「パトロール艦」「巡洋艦」「駆逐艦」「護衛艦」。
いずれもこれといった活躍のない脇役やられ役です。
1個160円。
「主力戦艦」や「アンドロメダ」のファンも多いと思いますが、戦艦にはあんまり用はありません。
運用コストが高いので決戦の時まで大事に港にしまってある戦艦よりも、短期間で安くたくさん建造されて、哨戒や船団護衛に走り回る小型艦艇がいいんです。
護衛艦を作り始めます。
こいつは1箱に2隻入っているので失敗しても大丈夫。
かっこいいし、主人公が初めて艦長を勤めた艦ですよ。戦闘シーンはないけど。
最近のキットと違って色なんてついていないし、精度が悪くてパーツの合わせ目もずれまくりです。
合わせ目のほうは適当にして、今回は塗装にチャレンジしてみます。
塗料に筆に工具にといろいろ買い込んで、80円のプラモ作るのにいくらかかるんだ。
箱の絵では暗い灰色の艦体ですが、好みでライトグレーをベースにしてみました。
プラモ経験者に聞いたら、塗装後のスミ入れはまた違う種類の塗料を使わないといけないとか。
そんなのやってられん。とにかく飽きずに1隻完成させて経験値を積まないと。
やっぱりガンダムマーカーの筆ペンで簡単に汚しを入れることにしました。
完成!
小さいキットだし、筆による塗りむらもあって小学生的なテイストも漂いますが、初めてここまでできたのでよかったです。
塗装は、作業自体はそれほど時間はかからないものの一度塗ったら一日乾かさないといけないので、全体では10日くらいかかってしまいました。
PCのディスプレイに以前撮った星景写真を表示させておいて、プラモを前に置いて撮影します。
室内では手持ち撮影は厳しいとわかったので、今回は部屋の中に三脚を立てました。
シャッタースピードが1秒とかだと三脚使ってても絵がブレる。
何でだと思ったら、絨毯と自分の体重移動が悪さしていたようです。
カメラにレリーズスイッチをつないで、離れたところから慎重にシャッターを切るようにします。
まずは出来上がってよかった。おなかいっぱいです。
これで一応ひと通りの勝手はわかったと思います。
同じことするなら次はもうちょっと楽にできるんじゃないかな。
やるとしたら、次は駆逐艦かなー?
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この山も奥多摩を代表する人気の山であり、遠くから来る人も多いようです。
標高1363m。登り標高差943m、歩行距離12.8km、コースタイム6時間10分。
川苔山や鷹ノ巣山を手軽な山と評する声もありますけど、自分にとっては充分ロングルートです。
この川苔山も、御前山と同じく2年半前に1度来たきりでした。
道が長いということもあるけれど、登り前半の沢沿いに切り立った道がイヤ。地図には危険マークまでついています。
とは言えこの人気の山をいつまでも放っておく手はありません。
季節も調子もいい今のうちに、再度行ってみることにしました。
奥多摩駅からバスに乗るのはこれで4週連続。
先週乗ったのと同じバスを、途中の川乗橋で下りて、林道を歩き始めます。
林道だけでも2.7km、200m以上登るので、ゆっくり行きましょう。
登山口の細倉橋。
きれいなトイレがあります。
発電機がついていて照明がつき、紙もたくさん備えられています。ありがたく使わせて頂きます。
状況によっては使えなくなっていることも多いようです。
百尋ノ滝までの道は沢に沿い、木の橋を何度も渡ります。
庭みたいな景色ですが、この橋の手前の岩がちょっと滑りやすそう。
前に来たときに印象が強かった切り立った道で写真を撮ろうと思ってたら、あっという間に通り過ぎてしまいました。こんな短い箇所だったのか。
下に橋の残骸が落ちています。
橋は新しくなっているものも多くて安心ですが、昨夜の雨で濡れてるしたわたわ揺れるし、やっぱりイヤ。
えっと?
そうそう、右に折り返して登っていくんだ。
ここはまっすぐ行ってしまいがちです。
ヤマレコによるとずっと上のほうにも間違いやすい箇所ができていて、右に行くべきところを直進する踏み跡に惑わされやすいそうな。気をつけなくちゃ。
急な階段を下りると、百尋ノ滝です。
階段ですれ違った二人連れさんが、「きれいでしたよ」と言ってくれました。
大きな落差と確かな水量が静かな深い緑の中、いいところです。
自分以外にはもうひと組しかおらず、落ち着いて休めました。
重たい三脚を背負ってきた甲斐がありました。
山小屋泊まりをするならさらに簡易赤道儀と星撮りレンズが加わるので、このくらい。
でも背負い方をもっと上手くなりたいな。
道沿いにはガクウツギがたくさん咲いています。
百尋ノ滝の前後のあたりもまた、道の谷側が切れ落ちており、注意力がいる箇所です。
ですがきつい登りに一生懸命で、あまり気にせずに通過。ふうふう。
いったん道が下り、沢を横切ります。
沢の音と鳥の声が響く、静かで穏やかな道です。
しばらく行くと足毛岩方面への分岐に出ます。
自分は山頂に東側から回りこむ道を進みます。
この少し先に、道を間違えやすい要注意点があるとのこと。
どこかな。もう過ぎちゃったかな?
ふうふう。なかなかしんどい登りです。
あれ、道に通せんぼがしてある…?
ここか!
これは間違えるわ。
ロープがなかったら自分もまっすぐ行っちゃうよ。
よくある九十九折トラップですが、折り返した直後に間髪入れずもう一度折り返すべきところを、正面にごく自然に踏み跡がついています。
登りを折り返した正面にこれが見えたら、そのまま行っちゃうよねえ。
これで最後の注意ポイントはクリアしました。
山頂まではもうそんなにはないはずです。
けど、ここからがまた急勾配だったりします。ひいひい。
ついたー。
あれ?憶えていたのと山頂がちょっと違う。
もっと東西に長いのをイメージしてた。
なんか、棒ノ折山あたりと記憶が混じってしまっているようです。
時間帯によってはここに何十人もひしめくとか。
木の根元に腰を下ろし、ごはんにします。
西側には奥多摩の山々が見えています。
地図と見比べてみましたが、複雑すぎてよくわかんなかったです。
鷹ノ巣山はわかりました。奥のは雲取山だったか。
少し風があって、みんな寒そうにしています。
こないだ買ったウインドブレーカーの出番がやっと来ました。
山頂近くのカマツカ。
花びらの形がかわいらしい。
さて下山を開始します。
今日は晴れマークがついてはいましたが、山では雷雨の恐れもあるとのこと。
まあ帰りは比較的歩きやすい道が続きますので問題はありません。
ヤマツツジの道。
川苔山は花の百名山にもなっているそうです。
帰りの道も多くの選択肢がありますが、今回も、最も楽な山腹の道を鳩ノ巣駅へと下ります。
楽と言っても3時間かかる長い道のりです。
コアジサイがたくさん咲き始めていました。
もう少ししたらもっと華やかになるでしょう。
タツナミソウの仲間はどれもほとんど同じ見た目で、区別はつきづらいそうです。
トウゴクシソバタツナミソウということにしておきます。
延々と続く、変化のない長い道。
今はGPSがあるので、どこまで来たかがわかるのが助かります。
かなり歩いてもまだ半分だったりするのは、それはそれでしんどいです。
ふいー。
大根の山ノ神まで来ました。
ここは立派な林道が交差しています。
残すはあと30分の下り道。
本仁田山と合わせて何度か通っている道なので気が楽です。
モミジイチゴの実。きれいな色。
おいしいとは聞きますが、ちょっと手が出せません。
鳩ノ巣駅に到着。おつかれさま。
川苔山、久しぶりに歩くことができました。
次は、またうまく梅雨の晴れ間を捕まえられたらいいねえ。
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GWからの山歩きで脚も慣れてきて、先週は急登で知られるハンノキ尾根の道もうまく歩けました。
今がこの春以来いちばんのコンディションなのは確かです。
きつめのルートに挑むのは、夏が来る前の今しかありません。
関東も例年より早い梅雨入りを迎えました。週間予報もあまりよくありません。
仕方ないなあと思ってたら、週の後半になって予報が変わってきました。チャンスだ。
鷹ノ巣山は標高1737m。石尾根の中央部に位置する、展望が人気の山です。
ルートもいろいろ選べるのですが、どこから登っても標高差1000m以上、コースタイム6時間クラスと楽ではありません。
中でも東側の稲村岩尾根ルートは、平均斜度17度の登りが3時間続く、奥多摩三大急登の筆頭格です。
まあ、今の調子なら行けるでしょう。頭の中で「ヤマノススメ」をリピート再生しておけば問題ないことは、先週確認済みです。
奥多摩駅からバスで東日原へ。
正面の稲村岩がよく目立ちます。
このバス路線の途中には、人気の川苔山への登山口があり、臨時便にも乗り切れないという超混雑の話もよく聞きます。
でも今回は、始発便だからか梅雨入り後だからか、充分座って行けました。
バス停でトイレを済ませ身支度をしていると、バスを待つおばあちゃんらの会話が耳に入りました。
どこそこで子熊が目撃されたとか何とか。熊除け鈴は必須です。
最初は沢に沿って進みます。
さっそく急な登りが連続します。
歩き始めは身体の負担が大きいので、速度は上げずに、口を開けて息をしなくてもいいくらいのペースで登るのがいいと聞きました。
ゆっくりゆっくり。
もしゃもしゃ。
ニジュウヤホシテントウだ、と思ったら、ルイヨウマダラテントウっぽい感じです。
同じバスで来た最後の人が後ろから追いついてきたので、先に行ってもらいます。
「きついですね、もう帰りたいです」あはは。
ひときわ急な坂を上って、稲村岩のコルに出ました。
振り返ると、登ってきた道が、下るのを躊躇するような落ち方になっています。
そして前にはまた急坂が。
小休止して脚を伸ばし、水も飲んで先に備えます。
今日は気温の高い日ではありませんが、日当たりもあるし何せこの登りなので汗をかきます。
あと虫が多かった。
えんやこらしょ。
ハンノキ尾根の登りと違って、段差のある箇所や地面の傾斜が強い箇所が多くて、なかなかしんどいです。
ただ、適度な間隔で傾斜が緩む場所もあって、息をつくことができます。
さっきから後ろのほうで、花火みたいな音と犬の声が響いてくるのが気になる。こっちくんな。
また後ろから人が追いついてきました。
道幅とタイミングを見計らって脇に避け、先に行ってもらおうと下を見たら…あれ? 「あれ?」
あれれ? 「お疲れ。きついねー。」
下から登ってきたのは、同じ会社の人でした。そう言えば先週、稲村岩尾根の話をしたなあ。
車で来たんですか、いくらなんでも1時間後のバスで来て追いつかれるわけないですよね。
「うん、そのバスで来たんだけどね」 速!?
しばらくペースに付き合ってもらって、山頂から先のルートの話をしたりしました。
適当なところで、こっちは徐行運転で登りますんでと先に行ってもらいます。
「んじゃー(っと進もうとして急斜面に足をとられて)、途中で倒れてたりして」 お気をつけて。
一瞬たいらになるヒルメシクイノタワでひと休み。
ここまでもきつかったですが、この先、山頂までの間もまた急な登りになります。
息を乱さないように歩くとか無理だ。
リンドウが咲いていました。
コケリンドウかなあ。
アカフタチツボスミレ。
葉っぱの赤い葉脈が特徴的です。
いつまでも続く登りにいい加減うんざりしてきました。
汗はかくし虫は寄ってくるし。
もう当分こんなとこ来るもんか。
お、山頂だ。
さっきの人はまだいるかな?
おおー! すごい見晴らしです。
山頂はなだらかな広場になっていて、みなさん写真を撮ったりごはんを食べたり昼寝したりして過ごしています。
さっきの人はもういませんでした。後で聞いたらこの10分くらい前に発ったとのこと。
富士山。
裾野が大きく広がり、いい感じの雪解け具合で、とてもきれいです。
自分もこの展望を正面に見ながら食事にします。今日のデザートは、リンゴにバナナにおせんべい。
なだらかな三角の御前山、肩のある大岳山。左端のとんがってるのは御岳の奥の院です。
右側の画面外には三頭山もいて、奥多摩三山をいっぺんに見下ろせます。
地図を広げてコンパスで方角を合わせてみると、これから下りていく尾根や、別ルートの道が地図の通りに見えています。
30分ほどのんびりしてから下山を始めます。
榧ノ木尾根を倉戸山へと下るルートです。
汗が引いてるせいか、虫も寄ってこなくなってきています。
ゆるやかで歩きやすい道ですが、尾根が広くて踏み跡がはっきりしない場所もあります。
先を見ればわかるのですが、ガスの濃い日なんかは気をつけたほうがよさそうです。
大きな登りも急な下りもなく倉戸山まで行けば残りは1時間の道のり。
倉戸山から先は一度歩いたことのある道です。
倉戸山山頂。久しぶり。あっさり通過します。
バスの時刻まであと55分。間に合うとは思うけど、歩きやすい箇所は半ば小走りに下ります。
倉戸山は奥多摩湖の北岸にあってバス停からすぐに登れるお手軽な山。もう着いたも同然です。
と思ったら、道が少し荒れ気味で、滑りやすそうなところもいくらかありました。
前からこんなんだっけ? ストックを突いて慎重に通過します。
初めて来た時、うっかり道を間違えたら熱海まで行っちゃうのか、大変だと思いました。
そんなわけない。熱海はバス停のとこの地名です。
バス停にはバスの15分前に到着。なんだぜんぜん大丈夫じゃん。
鷹ノ巣山、さすがのいいお山でした。
真夏に来るのはしんどいので、次は雪が降る前にでも来れたらいいな。
そのときにはまた身体がなまっていないようにしなければ。
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六ツ石山は、奥多摩の石尾根の東端近くにある、標高1479mの山です。
隣の鷹ノ巣山など他の石尾根の山々と合わせて縦走する人も多そうですが、六ツ石山自体も南側のハンノキ尾根の道で知られています。
いわゆる奥多摩三大急登というのは諸説あるようですが、六ツ石山のこのハンノキ尾根も、その三大急登に含められることがあります。
ここんところ脚も歩きなれてきたことですし、週末はちょうど気温が低めな予報です。
夏が来る前に、いっちょ行ってみましょうか。
先週と同じく奥多摩湖からスタートです。
御前山はここから南に行きますが、六ツ石山は北に登っていきます。
コースタイムは、ガイドブックの地図では4時間40分。山と高原地図2013年版では6時間。同2009年版では4時間50分。何でこんなに違うんだ。
特に差が大きいのが六ツ石山から奥多摩駅の間で、それぞれ2時間15分、3時間20分、2時間10分。
まあ多めに見積もっておけば間違いないでしょう。
「る至に山石ッ六」。
奥多摩湖からしばらくは奥多摩むかし道と同じ道で、車道を上がっていきます。
確かにこの道、前に通ったことがあるぞ。
登山道に入ると、そのまま急登が始まります。
頭上に神社が見えてきました。
産土(うぶすな)神社だそうです。
ガラス戸に守られているので、戸を開けてお参りします。
フタリシズカ。
歩き出しは身体に負荷がかかりやすく、ここで息を切らすと後まで響くとのこと。
奥多摩三大急登、ゆっくり上がりましょう。
急は急だけど、階段や大きな段差があるわけでもなく、足の置き場がひどく傾斜しているとかでもないので、思ったほどきつい感じではありません。
本仁田山の大休場尾根とか御前山の大ブナ尾根とかは、登るのがやっとで下るのはごめんだという印象でしたが、ここだったら下りでも使えそうな気がします。
遅すぎてかえって疲れないだろうかと思うくらいゆっくりなのがいいみたいです。
小さな祠がありました。
風ノ神土、だそうです。
小銭がうず高く積まれています。自分も一枚。
登山口から2時間。広い尾根の上に出ました。
トオノクボと呼ばれるあたりです。傾斜は以降ゆるくなります。
ここまでゆっくりと、さして息も乱さず登りきることができました。
昨夜一気見したゆるふわ登山アニメ『ヤマノススメ』を、頭の中で反芻しつつ登ったのが効果的でした。
さて調子はいいんですけど、ちょっとトイレに行きたい気がしてきました。
急登も終わったし、もう回れ右しようかしらん。
ちっちゃなニョイスミレ。
尾根道は明るく、白や黄色の草花が咲く中を歩きます。
六ツ石山山頂到着~。
展望はぱっとしませんが、こんもりした山頂は広くてなだらかで気持ちいいです。
南西方向には、かすみの向こうに南アルプスが見えています。
適当な木蔭の石に腰を下ろします。
今日のデザート。甘酸っぱくて果汁たっぷり。
タチツボスミレの中に、違ったスミレを見つけました。
喜んで撮ったはいいものの、どうもタチツボ以外にこれといって当てはまるものがない。
葉っぱが赤かったから、アカフタチツボスミレかなあ。
10時。奥多摩駅方向に下山を始めます。
2時間かかるかな、3時間かかるかな。
こちら側も長い坂道です。
登ってくる人たちががんばってます。
この時間だと、鷹ノ巣山まで行く人のほうが多いかも知れません。
鮮やかなヤマツツジ。
このあたりの、道がU字形にえぐれて泥どろの下りになっていたところが歩きにくかった。
靴がスリップした痕がいっぱいです。
野いちごだと思うのですが、この仲間はさっぱりわかりません。
全部同じに見えてしまう。
この時期、山にはオトシブミの落とし文がたくさん落ちています。
葉っぱを器用にくるくる丸めてパッキングした、こどもの揺りかご兼朝ごはんです。
石尾根の終端部へとどんどん下りていきます。
右に白い花の樹が立っていますが、近寄れなかったので何だかわからなかったです。
シロヤシオとかいうやつかなあ。
橋はイヤー。
もうちょっと感が出てきました。
木々の間から、奥多摩工業が見えてきました。
もうちょっとなんですが、まだちょっとあります。
舗装路に出てからもう3、40分です。
マルバウツギ。
道を歩きながら携帯で電車の時間を見てみます。微妙な時間だなあ。少し歩を早めます。
「→ 奥多摩駅 近道 7分」 電車の時間まであと8分だし!
駅前の橋を渡ってから駆け足始め。1分前。
SuicaSuica… あれ、ないぞ。急いで適当な金額で切符を買います。間に合った。
間に合ったけど、トイレ行けなかった… 下りるまでお預けです。寝よう。
6時40分に出て12時すぎに着いたので、休憩込みで5時間半でした。下りは2時間10分程。
あの13年版の地図のコースタイムは何なんだろう。
ともあれ、奥多摩三大急登のひとつとも言われる道をクリアです。
そろそろ筆頭格の、稲村岩尾根を味わってもいい頃かな?
と思ったら、梅雨入りしてしまいましたか。
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御前山に行くのはこれが2度目。前回は2年半も前でした。
御前山は奥多摩三山のひとつで、5月の連休にはカタクリも咲く人気の山です。
ヘビーなルートでもないのですけど、橋が怖い。
前回のときのはこちら→ 2010年11月9日の記事
御前山から栃寄沢沿いに下りる道には、木の橋がいくつもかかっています。
どれも苔と草の生えたくたびれた橋で、妙に傾いてたり歪んでたりしています。これじゃ滑って落ちちゃうよ。
週末ごとに何十人もの人が何事もなく通っており、高さもせいぜい数mくらいなので実際には何てことのない橋なのですが、でもあのビジュアルがねえ。
他のルートを使ってもいいんですけど、せっかく御前山行くのに栃寄沢を通らないのはもったいないじゃん? なんなんだ自分。
そんなこんなですが今回は、天気、コンディション、やる気がうまい具合に揃いました。
久しぶりに行っちゃいましょう。
おいしいものは最後に食べる主義なので、前回同様奥多摩湖から登り始めます。
奥多摩湖でバスを下りたのは自分ひとり。
ゆっくり行きましょう。今日もいい天気です。
きれいな藤棚の下で身支度をしてから出発。
前回はスルーした展望台なんかにもいちいち立ち寄っていきます。展望台と言っても展望ないけど。
そして始まる急な登り。ジグザグと言うよりはまっすぐ登ります。
ひいはあ。
やっぱここ、逆周りで下りに使ったら、くたびれた頃にこの急坂で、ずるずるすごい滑りそう。
お、ギンリョウソウだ。もう咲いてるのか。
初夏の、6月とかの花かと思ってた。
おはよー。
いったん気がついてみると、斜面のあちこちに咲いているのが見つかります。
サス沢山からは、奥多摩湖が見下ろせます。
登りはまだ半分。
わんこをつれたおじさんに貼り付かれました。
「先に行って下さい」って言われましたが、おじさんのほうが速そうです。
御前山山頂到着ー。
ここでごはんにします。
おにぎり2個、ベルギーワッフル、桃とびわとみかんとパインのフルーツゼリー。
こないだのヤマレコで、ゼリーを凍らせて持ってきてる人がいました。
真夏はそれもいいなー。凍ってても溶けてもおいしいし。
ちいさな白いスミレが咲いていました。
ニョイスミレ。スミレの中でも遅い時期に咲く種類だそうです。
今年はスミレも少しはわかるようになったです。
山頂からちょっと戻ったところに富士山スポットがあります。
わんこおじさんは、大岳山まで行くというお兄さんらと少し話しをしてから、来たほうへと下山を始めました。「えっ、戻るんですか?」「だって車だもん」お気をつけてー。
時計を見ると10時10分ぐらいです。
下りのコースタイムは2時間5分。バスの時間は12時36分で、その次が13時51分。
このままふつうに下りてしまうと、ちょうどバスが行った後で1時間以上の待ちになってしまいそうです。
コースタイム通りに下りれれば間に合うかな。
山頂下の避難小屋。
とっとと荷物をまとめて歩き出すことにしました。
滝を見たりしようかとも思ってたんだけど、それはまた今度で。
このあたりは奥多摩都民の森で、登山道以外の道が何度も交わります。
前回はいつのまにか舗装路に出てしまいましたが、今回は登山道から外れずにすみました。
早春の花、ニリンソウがまだ咲いています。
この時間帯だと、下から上がってくる人も多いです。
山ガールさん2人組に挨拶がてら少し言葉を交わして気を良くし、ご機嫌で先に進みます。
クワガタソウ。
白いのもありました。
やっぱり一度通った道だと先の展開も知っているし、とても楽です。
すいすい下りていきます。
出ました。木の橋です。
こんなのはまだいいほうですが、渡るとたわんたわんします。やめてー。
傾いた下りの橋が3つ、向きを変えながらつながっているのが印象的な場所ですが…
橋が新しい!新品だ!
確かに最近のヤマレコでそんなようなことが書いてありました。
新しい橋はしっかりしてて、変に歪んでたりもしてないしこれなら安心です。
今年のカタクリの季節に合わせて整備したのかな。
沢沿いの道は、これからの季節は緑が濃くなってどんどんきれいになっていくでしょうね。
例の、真ん中に斜めにつっかい棒のしてあった橋も、新しくなってました。
そうかー、なんかふつうの道になっちゃったな。
小さい橋を渡ってから、あれっと思いました。
ここは。
ここ、前は橋がなくて、左手側の水が流れている棚を通る場所でした。
追い越していったお兄さんがダブルストックを器用に使って流れを渡っていくのを見て、いいなと思ったものです。
車道が見えてきました。
ぴったりコースタイム通り。バスの時刻にも充分間に合いました。
いやー、このコース、すっかり立派になりましたね。
何の問題もない沢沿いの気持ちいい道になっていました。
整備の人に感謝です。
これならむしろお手軽コースと言ってもいいくらいかもしれません。
こんなふうに、1回行ったきりで以降近寄っていないお山が、他にも何箇所かあります。
自分、足元が高いところがおっかないんだよねー。危なくなくても。
ここんところ調子もいいし、そういうところにまた久しぶりに行くのもいいかもしれないねー。行くと決めたわけじゃないですけどね。
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九鬼山はコースタイム4時間ちょっとのお手軽な山です。
お隣には高川山があり、そっちも同じくらいお手軽な上に山頂からの眺望が素晴らしいため、九鬼山にはこれまで行く機会はありませんでした。
今回は、連休からのお出かけでコンディションも悪くなさそうなので、初めて九鬼山に行くことにしました。
時間的には帰ってから違うこともできるくらいですし、天気にも期待が持てます。
富士急行線の田野倉駅から歩き出します。
大月からの乗り換えがもうちょっと便利だったらいいのにな。
空はまだ曇っていますが、これから晴れてくるはずです。
道はしばらく民家と水路に沿って進み、林道に入ります。
ここのヒメオドリコソウは白っぽいね。
さっき離れてたところに気になる花の群落が見えたけど… 帰り道にもあるかな?
林道の地面には、薄紫色の花びらがたくさん散っていました。
何だろうときょろきょろして上を見上げたら、フジの花でした。
今年はフジの花がよく咲いているようで、あちこちで見かけます。
林道は狭い砂利道で、花が左右に咲いているので退屈はしません。
林道の終点。ここから登山道が始まります。
明け方までは雨が降っていたので虫が多そう。
勝手に入ってきた身で悪いけど、虫よけを身体にプシュプシュ吹き付けておきます。
ふうふう。登りを登って、札金峠が見えてきました。
ここから先はちょっとはゆるやかな尾根道になるんじゃないかな。
ヤマツツジがきれいです。
日が差してきました。
いい道です。
うわあ。右手を見ると木々の間に景色が広がっていました。
明け方までの雨の名残の雲が、切れ切れになって地形の起伏に影を落とし、日差しの当たっているところは新緑の明るい緑色に照らされています。
斜面にはフジの薄紫色が点々と。
やっぱり雨上がりの晴れは素晴らしい。
紺屋休場から先は、斜面のトラバースが続いたりしてちょっと歩きにくくなってきます。
高川山といい、ショートコースであってもここらへんはこういうのがちょいちょいある感じ。
張られたロープを軽く触りながら歩くと、手が真っ黒になりました。
最後にはちょっとした岩場も出てきます。
ふーふー。
なだらかになってきました。
いきなり木の根でずっこけてますが見なかったことにして下さい。カメラ持って歩くのはよくないなー。この鳥はなんでしょうね。
九鬼山山頂~
ここも眺めはいいですけど、すぐ先に富士山スポットがあるとのことなので、そっちに移動します。
アマドコロ。
富士見平まで来ました。
ここでごはんにします。
富士山は残念ながら雲の中。これだったら山頂で休憩したほうがよかったかも。
あれ?でもちょこっと…。
しばらく待っていたら、富士山がだんだん雲から出てきました。
後から来たおばちゃんグループを、富士山バックに撮ってあげます。
さて自分も出発しよう。
ヤブレガサ!
かどうかはわかりませんけど、この格好はヤブレガサでしょ。
事前に見た目を知らなくても、名前だけで同定できるのも珍しい。
いくらか下ると、天狗岩への分岐に出ました。
天狗岩ってルート上にあるんじゃないのか。
眺めよしって書いてあるし、そう遠くないと思うから、行ってみよう。
おー、確かにここも見晴らしがいいです。
道が若干歩きにくいけど、すぐ近くでした。
南アルプスもちょこっと見えるぞ。
右側のは鳳凰三山のようです。
高川山と九鬼山を貫通するリニア実験線。
時刻はまだ10時半ごろですが、雲から日が出てきてから急に気温が上がってきました。
下り道なのに登りのときよりも暑くなってきてる気がします。
急斜面を上がってくる人たちも暑そうです。
予習で見たぞ。青色がきれいなホタルカズラです。
この下り道は傾斜がなかなか急で、気を抜くとずるっと滑ってしまいます。
3回ずるっといって、1回は手をつきました。
登山道が終わって、愛宕神社から先は舗装路になりました。
水の音が涼しいです。
朝、遠目に見えてたのはやっぱりオドリコソウでした。
道端にいっぱい咲いています。やっぱ関東のは白いんだなー。
レンガ造りの落合水路橋。
国の文化財だそうです。
禾生駅に到着。
電車はちょうど行った後でした。あちー。
ジュースを飲みながらのんびり待つことにします。
富士急線のこのへんの駅は、地元のおばちゃんがやっているようなローカル感があります。
これでここ半月で3回ほど歩いたわけで、さぼってたぶんも少しは取り返せているのではないでしょうか。
このまま梅雨も乗り切って、夏山シーズンにつなげられたらいいなー。
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比較的近場で人気の山で、山小屋が何件かあるといったくらいのことしか知りませんでしたが、調べてみたら駅からバスで行けるのでアクセスもよさそうです。
知り合いに「大菩薩嶺って行ったことあります?」と聞いたら「いいところだよ。景色がよくて」とのこと。コースタイムは4時間足らずと思ったよりもずっとお手軽。「日本百名山だし」おお。「それとも山梨百名山だったかな」え。
ってんで晴れた日に出かけました。
休日朝の中央線は相変わらず登山客ラッシュだなあ。
甲斐大和駅へは始発バスの30分前に着きました。
バス停にはすでに人が並んでいます。あらら。
しばらくしたらバスがやってきて、係員の人たちが行き先別にお客の整理を始めました。
終点まで行く人から乗って、2台目のバスも用意されています。全員座れるようにしてくれるそうです。
「山登りは朝早いほうがいいでしょう」と、2台の臨時バスは始発時刻前に出発しました。これはうれしい。
連休だけの対応かもしれないですが、近所のバスもこれだけやってくれたらいいなあ。それは贅沢か。
終点のひとつ手前でバスを降り、石丸峠から尾根上を進むのが今日のルート。
大菩薩峠を経て大菩薩嶺山頂、そして上日川峠のバス停に下りる、コースタイム4時間弱、標高差470mの道のりです。
他の登山客に混じって道端で準備をしていると、階段を下から上がってくるグループがありました。バスで終点まで行ってから登ってきた人たちで、「ここでバスを下りればよかったのか」とがっくりしていました。
しゅっぱーつ。
最初は結構急な登りです。うんしょうんしょ。
昨夜か一昨日かに雪が降ったようで、道端の日影には雪が少し残っています。
いったん林道に出たところで視界が開けてきました。
南アルプスだ!
きれいだなあ。
富士山も覗いています。
天気が良くてよかった。
この連休は空がきれいな日が多かったですね。
石丸峠に出ました。
ここから尾根を北上しますが、南へ向かう道もかっこ良さげです。
おっと。
ここらへんは道が凍結しています。
標高2000mだしなあ。
危ない場所ではありませんが、ストックで気をつけて下ります。
お手軽コースだからと言ってストック置いてこなくてよかった。
アイゼンは、塔ノ岳に行ったときにザックから出してしまいました。使わなくてもザックには入れておくべきだったなー。
建物が見えてきました。大菩薩峠です。って、凍った道で滑ってずっこけました。
自動車がいやがるよ!この2000mの尾根の上に!
関係者のみが入れる林道があるんでしょうか。
バスの終点から直接こっちに上がってくるルートのほうがポピュラーです。
山小屋もあってにぎやかです。
展望も良く、甲府盆地の向こうに屏風のように連なる南アルプスが見渡せます。
ここで座っておやつにしよう。
南アルプスって、高尾奥多摩からはなんとなく白い何かにしか見えませんが、ここからだとしっかり質感を持った山脈です。
三角形の甲斐駒ヶ岳はよく目立ちます。
稜線上は、気温は低くはないですが風がちょっと感じられます。
休憩するときには上に1、2枚重ねて寒くならないようにしています。
風を防ぐだけだったら、軽くてコンパクトなウインドブレーカーがあったらいいなあ。雨具やインナーダウンでは大げさだし。
さて先に進みましょう。
この後は見晴しのいい道が続きます。
まずは親不知ノ頭までの登り。ふうふう。
昔の青梅街道はここら辺を通っていました。
この大菩薩峠を越える所が最大の難所だったそうです。
八ヶ岳です。
左奥に見えるのは何だろう。
帰ってから調べてみたら、北アルプス乗鞍岳っぽいです。
さらに左手には、御嶽山のてっぺんが覗いていました。
雷岩。
上日川峠からまっすぐ登るとここに出ます。
展望の効く場所としては、ここがルート上の最高点になります。
凍ってたり泥どろだったりする道を先に進んで、樹林の中の大菩薩嶺山頂に着きました。
山頂に限って見るならば、他はどうだかは知りませんが、百名山の中ではかなり地味な部類に入ってたりしてそうです。
適当に雷岩に引き返します。
ここからはもう下りるだけです。下まではわずか1時間。お手軽。
岩の下に腰を下ろして、おにぎりとおやつを頂きます。
さて下ろう。よいしょよいしょ。
下から直に上がってくるルートということもあって、小さい子供や、赤ちゃんを背負子に背負ったパパさんらの姿もよく見かけました。
福ちゃん荘。あとちょっとです。
車道と登山道と両方ありましたが、よくわからなかったので車道を歩きます。
登山道のほうもずっと平行して通ってたみたい。
とうちゃーく。
帰りのバスもどっさり待機しています。
座席も充分空いていました。
これだったら、逆周りルートでも帰りのバスの問題はなさそうかな。
逆周りだと、尾根を歩くときに前方に富士山を見て歩けます。
この手軽さなら、普通の週末にも気軽に来ることができますね。
大菩薩峠の小屋に泊まるのもいいかもしれません。
またそのうち来ることにします。
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連休前半は好天が見込まれ、お出かけにはいい感じです。
GWはここ2年ほどは雲取山に行っており、それでもいいんですけど、ちょっと違うところにも行ってみたい。ここんところサボってるので雲取山はしんどいかもしれないし。
実家が丹沢の近くということもあって、ここらでいっぺん塔ノ岳に行っておくことにしました。
山小屋で一泊すれば早朝の景色や眼下の夜景を楽しむこともできそうですが、コースタイムにして2時間半ほど下れば家でお風呂と食事と布団にありつけることを考えたら、ちょっとそれはまたの機会で。
朝から道中、素晴らしい展望でした。
富士山の後ろには南アルプスの白い峰々まで見通せていました。
この季節は晴れていても霞んでたりもするのに、大当たりな天気です。
さて、出発はヤビツ峠からです。
バスで行こうとしたら、家族が登山口まで送ってくれました。ありがたや。
後で聞いたら、まだバスの始発前なのに4台の臨時バスとすれ違ったとのこと。
ひとしきり登って振り返れば、相模湾、江ノ島、三浦半島、そしてかすかに房総半島まで見えています。
コイワザクラ。
丹沢を避けがちな理由のひとつが、ヤマビルの悪名高さです。
下山してきた人が血まみれだったとか、がっちりした登山靴の編み目に頭を突っ込んでいたとか、木の下を通ったところを狙って上から首すじに落ちてきたとか、話はいろいろ聞きます。
まあ、大勢の登山客が全員血まみれで下りてくるわけでもないし、登山道をふつうに歩いている分には大丈夫… かな?
二ノ塔。
この表尾根のルートは、こういったピークをいくつも越えていきます。
向こうに見えているのが三ノ塔。
その三ノ塔から。
中央が塔ノ岳です。
正面下が烏尾山、そこから右手方向に稜線を行きます。
下りは山頂から左に、お向かいの大倉尾根を下ります。
烏尾山荘が見下ろせます。
いったん下ってからあそこに登り、また下ってから行者ヶ岳、新大日と、下ったり上がったり。
山桜もきれいに咲いていました。
マルバスミレ。
スミレも登山口から咲きっぱなしです。タチツボスミレが多くて、エイザンスミレもちらほら。
ヤマルリソウ。
ここらでは今咲くのかー。
烏尾山荘が見えてきました。
かき氷ののぼりが目を惹きます。
あそこまで行ったらかき氷を…! いやまだ早いか。
フデリンドウ?ハルリンドウ?
とか思ってたら、コケリンドウな気がしてきました。
こんなのでもいろいろ見分けが難しいのね。
行者ヶ岳の鎖場。おばちゃんが難儀しています。
早めに出発できたおかげで鎖場の渋滞を避けることができました。
下ったらまた登ります。
登るのはいいんですけど、こうやって先が見えるのはちょっとたまんないです。ひいふう。
丹沢名物、シカさん。
ヤマビルの運送屋さんでもあります。
塔ノ岳山頂到着ー。ぜえはあ。
本当にいい天気です。
デザートはフルーツゼリー。
お山での果物はおいしい。
人がたくさん。
富士山の舞台をみんなで観る観客席のようです。
さて下山の大倉尾根。
階段が延々と続く7kmの長い道で、通称バカ尾根と呼ばれています。
険しいわけではないので、下りでストック使ってればどうということはないかなと思ってたのですが。
うへえ、どこまで下りが続くんだ。
ひたすら階段です。脚が休まりません。
膝に負担をかけないように気を使うと、太ももがきつくなってきます。
ときどき脇に避けて脚を伸ばしたりします。がんがん追い越してもらいます。
ずいぶん下ったと思って道標を見たら、まだ残り5km。これはたまらん。
自販機だ。文明だ。
帰りは臨時バスに乗れました。ありがたし。
この後2日間筋肉痛に悩まされました。こんなの久しぶりです。
連休の後半もどこかに行きたいですが…軽めなところにしましょうかね。
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御岳山を北側から登る鉄五郎新道は、メジャーな登山地図には載っていない道です。
この時期だけはイワウチワとヒカゲツツジの名所として注目されます。
作業道などが交錯していることに注意が要るという記述もちらほらありますけど、昨年歩いたときには案外わかりやすいという印象でした。
まあ奥多摩東部登山詳細図には載っている道ですし、念のため前回のGPSログを表示させておいてから出発します。
あー、去年も梅が咲いてたなあ。
今回は2回目なので、前回よりも早い時間帯にしました。
道が狭くて、混むと写真が撮りにくいんだよね。
そうそう。この橋を渡るんだ。
駅から大きな橋を渡ったところですぐに小道に入って、この小橋の先に出るルートもあるみたいです。
集落経由で車道でここまで来れば楽です。
(と言いつつ地図とGPSは手放さない。)
今回もよろしくです。
この先しばらく谷間の上の道を進みます。
シュンランは今回は見つからなかった。
ツルネコノメ。
ここの道の崩れかけてたところは、しっかり踏まれて通りやすくなってました。
金毘羅神社に到着。
やっぱ普通に歩いていれば迷う分岐はない感じです。
この時期は人通りが多いからかなあ。
寄り道して、神社の上の祠のほうへ。
ヒカゲツツジは、1輪しか咲いていませんでした。
もう終わりかー。
ここはロッククライミングの練習場、越沢バットレスの上にあたります。
切り立った岩壁を見下ろすのがここの定番写真ですがそそそんなものには一切興味ないので近づきもしませんから。
さてルートに戻って、岩がちな尾根の急登が始まります。
イワウチワ!
うすピンク色のひらひらのかわいいお花です。
急な岩場や狭い尾根の途中に咲いていたりしますが、この日は時間帯か時期的にか他の人はほとんどいなかったので、ゆっくり写真が撮れます。
もちろん登山道からの踏み出しは禁止です。
三脚の足もダメです。
天気が良かったこともあってか、今回は手持ちでけっこう大丈夫でした。ピンボケは多発してましたけど。
スミレも咲いています。
ナガバノスミレサイシン。
だいぶ急な斜面が続きますが、花を見ながらなのでさほどきつくはありません。
ぷらーん。
イワウチワはもう終わりかけです。
まだ咲いているのもたくさんありました。
小さなクモの巣。
CDみたい。
広沢山からは比較的なだらかな道が多くなります。
とか思ってたら、大塚山の手前はさすがに登りでした。
ぜえはあ。
タチツボスミレ。
電波塔の脇から息絶え絶えで大塚山の山頂に飛び出したら、ランチ中のおじさんに話しかけられました。
「こんにちは。どこから来たの?」あー、鉄五郎新道って、こっちの道です。
「ああ、古里駅からか。ツツジがきれいだったでしょう」そうですね(←ツツジにはあまり関心ない人)
「こちらは埼玉からなので、朝3時起きだったよ」それは遠い!自分は近所みたいなものです。(←でも3時半起き)
「ヒカゲツツジとイワウチワだったら、坪山がきれいだよ」坪山、去年行きました。あっちのほうが時期は遅いですか、来週行ってみます。(←行けなかった)
トイレが気になっていたので、適当に先を急ぎます。
大塚山からは、今度こそ広くて平らな道になります。
日当たりも良くてスミレもいっぱい。
識別用に葉っぱも一緒に写すようにしているんですけど、こいつは一見葉っぱがないんじゃないかってのも多かった。花だけじゃわかんないよー。
花の色はピンクというより赤っぽい印象でした。
丸まってる葉っぱがついてるやつがありましたが、これでは葉っぱの形がわからない。むー。
てくてく。(ぴこーん)赤?
アケボノスミレだ!
帰って調べてみたら、こいつは花の時期はこういうふうに葉っぱは開かないらしいです。
ミツバツツジ。
すっごい咲いています。桜かよってくらいです。
これはお見事。こんなのは初めて見ました。
御岳山ではカタクリもまだ咲いていました。
トイレも大丈夫でした。
さて御岳山からケーブルカーで下ります。
まだ朝の10時です。
眼下には青梅線御嶽駅と、奥の方は隣の沢井駅か。
登りのケーブルカーからは、登ってきた人がぞろぞろと吐き出されていきます。行ってらっしゃいー。
下りの人は、たぶん上で宿泊してこれから別の場所に行くところでしょう。
登りのバス停もすごい行列になっていました。
こっちはごはんやらお菓子やら食べて寝なおすぞ。
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彗星なんてそう簡単に見れるものでもないだろうと思ってたら、市街地でも写真を撮っている人がちらほら見つかりました。
使われている機材も、そうとてつもないものでもなさそうです。
これ、がんばったら自分でも撮れたりしないかしらん?
パンスターズ彗星は、既に明るさのピークを過ぎ去り、現在4等級くらいにまで暗くなっています。
彗星の等級は、ぼんやりとした広がり全体まとめての光度らしく、同じ等級でも点光源である恒星よりも見た目は暗いです。
これまでは日没直後の北西にいましたが、3月の終わりごろからは日の出前の北東にも出てくるようになりました。どちらも空の低い位置で薄明に溶け込みがちになり、見やすいとは言えません。
逆に言うと、難しいのはその薄明によるところが大きくて、彗星自体はその薄明下でも捉えられなくもない明るさをまだ持っており、都市の光害こそが致命的というわけではないような感じです。
今の時期は、解説サイトの図を見ると、夕方よりも明け方のほうが若干彗星が高くなっていて有利な様子。低い高度は雲や春のかすみに妨げられやすいことを考えても、朝のほうがよさそうな気がします。
時間帯は午前3時から4時。それ以前は高さが低すぎ、それ以降は空が明るくなってしまいます。平日は無理な時間です。
今週末はお山に行きたいんだけどなあ。
でも彗星を見るチャンスのほうがレアだよなあ。
撮影地に来ました。
建物の屋上、金網越しです。金網、けっこう効くなあ。
この彗星はそうそう肉眼で見えるものではないので、とりあえず適当にレンズを北東に向けて撮ってみます。
雲が多いなあ。
あとこれは空のどこだ。カシオペアが見えたらいいんだけど、それも肉眼では見えないし、100mmのレンズでは画角が狭すぎて星座は入りません。
レンズを少しずつ振りながらシャッターを切っていっても全然わからず。むー。
いったん下に下りて、ノートPCを持ってきます。
解説図や星図ソフトと今撮った写真をじっと見比べて…
お。この中央左上寄りに写ってる「?」字形の星の並び。これカシオペアの近くだ。
この「?」の少し右に彗星がいるはずだ。
カメラの感度がめいっぱい高いと、短時間で明るい絵を撮ることができるのでテスト撮影にはいいのですが、ノイズが非常に強くなるため細かいものが見えにくくなります。
位置の見当がだいたいついたため、感度を少し下げてそれを補うために露光時間を伸ばし、追い込みにかかりました。
シャッター速度が4秒程度でも100mmのレンズでは空が回って星の像が延びてしまうため、簡易赤道儀を動かし始めます。
空が晴れてきました。
撮った画像をカメラのディスプレイで拡大し、見回します。
なんか写ってる…。いけそうだ!
撮影の設定を決めたら、そのまま10枚程度続けて撮影。
金網の影響を少しでも減らすために三脚の位置を少しずらし、彗星を絵の中央付近に持ってきてからまた10枚撮影。
次に感度や露光時間を変えてまた10枚。
ピントや位置、赤道儀の極軸なんかを再チェックしてからまた導入をやり直して位置を決め、10枚。
ノイズを押さえるのに低めの感度で露光時間が長いほうがいいのか、高い感度で短時間のほうがいいのか。
極軸の設置のずれを考えて短時間の露光にしたほうがいいのか、多少のずれは無視して露光を伸ばし明るめに撮ったほうがいいのか。
どのみち今は撮っておくしかありません。
6パターン目の撮影を始めようとテスト撮影したら、絵がほぼ真っ白になってしまいました。
目を上げると、地平が赤く光っています。夜明けか。
撤収。
ひと眠りしてから、画像の処理を始めました。
結果はどの撮影設定でもそう大差はありませんでしたが、明るめに撮ったほうが強調処理時の荒れが少なくていいようです。
よさげなセットを選んで、処理を行います。
星の写真はとても暗くて階調に乏しく、またカメラの高感度ノイズや長時間ノイズが入るため、強い強調処理を行うとザラザラになってしまいます。
連続して撮影した数枚の写真を重ね合わせて加算平均を取り画像の滑らかさを上げるのは、天体写真でよく使われるテクニックです。最近の機種だと、この処理をカメラが自動でやってくれたりもします。
3枚目の薄い絵が、撮った元の絵。
4枚目、いちばん下のが、8枚の写真を重ね合わせ強調処理をしたものです。
1枚目、いちばん上の写真は、そこから彗星部分を切り出してさらに強調したもの。
ちゃんと彗星のしっぽが写っています。撮れるものだなあ。
パンスターズ彗星は、今後太陽から離れてどんどん暗くなっていきます。
この彗星は周回軌道ではなく放物線軌道をたどるので、戻ってくることは二度とありません。
しかし!
今年の彗星の本命は、11月にやってくるアイソン彗星です。
アイソン彗星は非常に明るい大彗星になると予測されています。
予測通りになって欲しい!
今回で経験を積んだので、その時にはぜひ大彗星の姿を捉えたいものです。
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