ペルセウス座流星群 [星見]
8月13日の明け方は、ペルセウス座流星群の極大でした。
台風の影響か空には雲が多く、期待は持てないと思ってましたが、上のほうを見ると雲の切れ間から見えている星もあって、深夜をまわってから外に出てみました。
カシオペア~アンドロメダ付近。
中央上寄りと、左下端に流星が写っています。
同時に写したものではなく、連写したうちの写っていた2枚を、比較明で重ね合わせています。
こうすると、カシオペアの脇の輻射点から放射状に流星が飛び出しているのがわかります。
限られた雲の切れ間を狙ってカメラを連写させておきながら、自分もじっと見ておきます。
側には家族連れがひと組、椅子を出して観望していたみたいです。
暗くてよくわかりませんでしたけど、この家族連れ、最初に親御さんが車で偵察に来てから、お子さんを叩き起こしてきたっぽいです。
カシオペア~はくちょう付近。
ものすごく暗いですけど、左下端にひとつ、それから中央左下寄りにもうひとつ写ってます。
そのうちにちらほらはっきりした流星が見えるようになってきました。
家族連れは3人か4人で見ているので、「見えた!」「流れた!」と声が上がりますが、こっちはひとりなので見える数ではとてもかないません。
雲がいちばん少なかった3時前後がピークで、薄雲を通して長大な流星がひとつ、輻射点近くから地平まで流れていくのが見えました。
おお写ってる、と思ってもそれは間違いで、中央から右下方向に2本に分かれて写っているのは流星ではなく人工衛星だったりします。
人工衛星は遅いので、連射したうちの複数のコマに渡って写っています。
流星は中央右上寄りにひとつと、中央左下寄りの雲の中に短くかすかに写ってるのがひとつ。
流星を撮るのは、天の川や雷を撮る以上に難敵なようです。
極大のピークでも出現数が1時間に10個~数十個と少なく、ましてカメラの先に流れるなんてそうそうありません。
おまけにシャッタースピードを長くして待ち構える方法が使えません。
星なら暗くても長時間露光で写せるし、雷なら一瞬しか光りませんがものすごく明るいので充分です。
流星は暗い上に一瞬なので、露出を長くすると背景の明るさに負けてしまいます。
シャッタースピードは数秒程度にとどめないといけません。
10秒でも連写すると1時間に360枚。
今回は2時間半程度の観望で840枚撮りました。
流星が写っているかどうかチェックするにもひと苦労。
ディスプレイを拭いて部屋を暗くして、プレビューをぱらぱらめくり、前後で画像に変化がないか見ていきます。
見落としもあるかも知れませんが、全部で7枚に写っていました。
木星付近。
これは1つだけです。
レンズは15mm対角魚眼の超広角を使って、空のできるだけ広範囲をカバーしました。
ただそうすると流星は小さくしか写りません。
よく見かける、色がついているような流星の写真はどうしたら撮れるんだろう。
もっと焦点距離の長いレンズで、もっと明るい流星が捕まえられるのを運に任せるしかないのかなあ。
写真を撮りながら自分でも空を見上げてましたが、数えた範囲内では15個ほど見ることができました。
平均して10分に1個、ピークでは1分間程度に3個見えたときもありました。
次のチャンスは12月のふたご座流星群かな?
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