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富士山2011  その3 [おでかけ]

 ふうふう。はあはあ。
 ゆっくり登っていきます。

 

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 ここまで来るとさすがに大賑わいです。
 徹夜登山でへろへろになった人がぐったりしている脇でツアーグループが列を作って点呼を取り、その中をよけながら道を上がっていきます。
 今回はおじさんおばさんよりも若い人がすごく多い気がします。連休だからかな? 

 

 

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 上を見ると、カラフルなレインウェアが下山道に笑っちゃうほど連なっています。
 登山道と下山道が分かれると人も減ってほっとします。

 本八合目を越えて空気はさらに薄くなり、ひーふー呼吸しながら坂を上ります。 

 

 

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 「やっぱりいきたくないー」と泣く女の子を引きずるようにしてお母さんが歩いています。
 追い越す登山者たちが女の子に笑いかけ励ましの声をかけていきます。
 しばらくしてから次にこの子を追い越したときには、「ぜんぜん疲れてないよ!」とか言ってるのが聞こえました。なんなんだ。

 

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 九合目から上は雲の中。
 吉田ルートとの合流で人も増えました。
 ひいはあひいはあ。ゆっくりゆっくり。子供に抜かされても気にしません。

 

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 あの鳥居をくぐれば山頂です。
 今年もここまで来れた…

 

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 午前8時、山頂到着!

 ちょっと失礼して、風があるので狛犬さんの上から転げ落ちないように気をつけます。

 そいでもって小屋の中へ。みそラーメン下さい!

 

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 うまい… ここで食べるラーメンは理想のうまさです。
 スープも全部飲み干します。 

 

 さて、風が少しあってまわりじゅう白いガスの中ですけど、一昨年よりはましです。
 体調もずっといいです。
 お鉢巡りに行くのです!

 

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 歩荷さんごくろうさまです。

 道は比較的平坦で、風も思ったほどではありません。
 よしよし。
 霧なのか霧雨なのか、メガネがすぐに水滴だらけになってしまいます。

 

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 富士宮ルート山頂の頂上浅間大社奥宮でお参りします。
 おみくじは中吉でした。旅行は「思いきって出よ吉」。

 

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 ガスっててよく見えませんが、これが話に聞く馬ノ背か。
 ざりざりの道の急坂を、激しく呼吸しながら上っていきます。
 これを越えれば最高地点、剣ヶ峰です。

 

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 剣ヶ峰到達!標高3776m!
 いつもなら行列ができていると聞きますが、この日は天気のためか1、2グループいるだけでゆったりでした。

 

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 旧測候所奥の展望台も真っ白。 
 展望台と言ってももともと観光施設ではないからか、鉄骨製の狭くて無骨でなかなかかっこいいです。

 これまでお鉢巡りの道と剣ヶ峰、山頂の標柱、三角点、測候所と展望台の位置関係が、話に聞いただけでぜんぜんイメージできていませんでしたけど、3年目にしてようやく自分の足で来ることができました。

 

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 さてお鉢巡りを続けます。
 相変わらずメガネがびしょびしょです。 

 

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 火口はやっぱり真っ白で何も見えません。 
 風は穏やかで寒さもないので、よしとします。

 

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 もうひとつの火口、小内院には雪がたまっていました。

 

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 一周して吉田・須走ルート山頂に戻ってきました。
 ザックを下ろしてひと休みしようとしたら、雨がぽつぽつと降ってきました。あらー。

 ゼリー飲料のパックで手早くエネルギーを補給してから、レインウェアを取り出して着込みます。
 塗れた手があっという間に凍えてきたので、軍手を冬用の防滴グローブに交換。
 こいつは暖かい。かさばっても持ってきてよかった。普通はビニール手袋を軍手の上からかぶせるだけでもいいと聞くんだけど、買うの忘れてたんだよね。

 雨が降り出したからには長居は無用。
 下山を始めます。
 たぶん八合目あたりまで下りれば止んでるんじゃない?
 カメラもザックの中にしまっておきます。  

 

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 ほら。
 観念してザックカバーを取り出そうとしたところでちょうど止みました。
 それにしても今回かぶって来た帽子はつばがぺなぺなで、風雨をしのぐ役には全然立たないなー。
 前回まで使っていた野球帽型のほうが、つばで顔を守ることができていいかな。

 

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 下りはやっぱり速いです。
 脚の負担になるので急ぐのはよくないですけど、空気は濃くなる一方なので少なくともそっちの心配はもうありません。
 八合目で、子供たちの団体が下山していくのに出くわしました。
 子供たちもえらいけど、こんなところで子供たちの安全を守る引率さんたちもすごくえらいと思う。

 

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 下界もすっきり見えてきました。
 やっぱり上だけが雲の中だったのかな。

 さて七合目であらためて服装を整えます。
 靴紐を結びなおし、雨具の裾もしっかり締めて、携帯はウエストポーチの中にしまい、花粉用のマスクをつけます。

 行くぞ、須走ルート名物、砂走り!

 

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 わーっ。
 ずざーっ、ずざーっと、一歩でいっぱい下りることができます。タノシイ。
 砂なので脚への衝撃は少ないし、道がまっすぐなのでまるで高速道路です。  

 

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 あっと言う間に砂払い五合目へ。
 あとは樹林帯を抜けて五合目まで45分くらいなので、ここで雨具を脱いでシャツも着替えます。

 

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 「おかえりなさいー」
 午後1時、五合目到着。

 最初のときはここでがくっと膝が折れそうになりました。
 今回はストックが役に立ちました。

 

 小屋で振舞われるしいたけ茶を頂きながらザックを整理します。

 

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 今回は、山頂での天気こそ微妙だったとは言え悪天と言うほどではなかったですし、山酔いの症状もほとんど出ずにすみました。
 予行演習と五合目での慣らし、スローペース、低い地点での宿泊としっかり寝れたこと、食事もしっかり摂れて水も多く飲んで、防寒もしっかり行ったこと、これらのおかげで体調を保てたのだと思います。 

 

 剣ヶ峰登頂とお鉢巡りも達成できたし、次は晴れた日の登頂ができたらいいな!

 

 


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Sakuya2634

御来光の写真、素晴らしいです。
そして劔ヶ峰踏破、ついに悲願達成ですね。
山頂の天気は残念でしたが、次回こそ!
(私も富士山に行きたくなりました!)

by Sakuya2634 (2011-07-24 17:11) 

ひさみね

富士山は、お手軽だけどけっこう手ごわくて、夏の楽しいイベントみたいな感じがします。
いろんな方の登山記や写真を見てると、また行きたくなっちゃいますね!
by ひさみね (2011-07-25 22:04) 

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