『時砂の王』 [本、コミック]
26世紀。人類は滅亡した。
ETはそれのみに飽き足らず時間遡行を実施。過去における人類の生存をも許そうとしなかった。
22世紀。未来から来た人工知性体メッセンジャーに指図されることを人々は良しとせず、その不和が隙となった。
気がついたときには手遅れで、人類自身の核攻撃によって地表は荒れ果てた。
20世紀。第2次大戦に向けられるはずだった全戦力で敵に当たった。ETの封じ込めに成功しつつあるように思えたが、敵はその間に力を蓄え、さらなる過去への跳躍を済ませていた。
途中の全ての時間枝を見捨てて10万年前にまで遡り、原始人類から始まるただひとつの時間枝を死守する戦略が、時間戦略知性体により立案される。
3世紀。卑弥呼の時代。
倭国にインディアンの船がたどり着いた。
彼らの持つ古き書と同じものが、倭国にも昔から伝えられてきていた。曰く、災いに備えよ。力を合わせよ。
つまり仲間だった。
匈奴は既に敵の先遣により失われていたが、ローマ帝国、魏、クシャーナ朝が連合し防戦に成功。
メッセンジャーは人類に、農業と治水を、鉄の剣の作り方と戦の仕方を教えた。
10万年間を戦い抜き消耗してきたメッセンジャーらと、全ての未来を打ち破ってきたETとの戦力拮抗点がここだった。
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『時砂の王』小川一水。
http://www.variety.com/article/VR1118054757
ハリウッドって!
このワクワクのエッセンスを芯にしてくれさえしたならば、多少のアレンジには文句言いません!
お願いだからどうかいい作品にして下さい!
「1775年!アメリカ独立戦争時代!米英仏連合軍がETに立ち向かう!神聖ローマ、オスマン、清、江戸幕府もそれぞれ結んで敵と戦っていた!」とかでも、まあこの際いいです。
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