きんぎんすなご [星見]
梅雨の中の月の暗い晩、天気予報に数時間だけ晴れマークがついていました。
梅雨が明ける前に新しいレンズで練習をしなければと、仕事の後で電車に乗りました。
北天、山に隠れる北斗七星。
ここからは北極星が見えず、簡易赤道儀の極軸出しの練習にはならないです。
とりあえずコンパスと高度計でそれっぽく合わせておきます。
街灯や街明かりは星撮りの敵ではありますが、暗いのはこわいので、練習は人里近くです。
足元を歩いているサワガニにびびったりしています。
三脚を立ててセッティングを始めたら、
「そんなとこで何やってんの」
と下の家のおじさんに声をかけられました。
すみません、星を撮ろうと思って。お騒がせしています。
「ああ、いいよいいよ」ほっ。
そういや、七夕の後のはじめて晴れた夜じゃないかな。
東に昇り来る織姫彦星にレンズを向けます。
東方向は光害がすごいですが、ベガとアルタイルはちゃんと見えています。
このレンズは、これまで使ってたやつよりも画角が狭いけど、夏の大三角もはみ出さずに収まるのね。
天頂方向。
「C」の字のかんむり座と、その下にうしかい座。
このレンズ、確かに明るいな。
単純にはこれまでの4倍、日周運動ぶん露光時間を減らしても2倍の明るさを持ちます。
この都会から離れた場所でも短時間の露出で背景が白くなってしまうので、赤道儀の意味があまりない。
南天ではさそり座が見える時間帯です。
S字のカーブが美しい。
この天の川が最も太い箇所でも、やはり光害でまったく見えません。
やっぱりもっと遠くに行かないと。
4枚を加算平均した写真に強い補正をかけてみると、かろうじて天の川のもやもやが浮かんできました。わーい写った。
今回は遠くの明かりを使ってピントを合わせましたが、明るい星が天頂にしかない状況もよくあるし、バリアングルモニターがやっぱり欲しいなあ。
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