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六ツ石山 [おでかけ]

 今回は六ツ石山に行ってきました。

 六ツ石山は、奥多摩の石尾根の東端近くにある、標高1479mの山です。
 隣の鷹ノ巣山など他の石尾根の山々と合わせて縦走する人も多そうですが、六ツ石山自体も南側のハンノキ尾根の道で知られています。

 いわゆる奥多摩三大急登というのは諸説あるようですが、六ツ石山のこのハンノキ尾根も、その三大急登に含められることがあります。
 ここんところ脚も歩きなれてきたことですし、週末はちょうど気温が低めな予報です。
 夏が来る前に、いっちょ行ってみましょうか。

 

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 先週と同じく奥多摩湖からスタートです。
 御前山はここから南に行きますが、六ツ石山は北に登っていきます。 
 コースタイムは、ガイドブックの地図では4時間40分。山と高原地図2013年版では6時間。同2009年版では4時間50分。何でこんなに違うんだ。
 特に差が大きいのが六ツ石山から奥多摩駅の間で、それぞれ2時間15分、3時間20分、2時間10分。
 まあ多めに見積もっておけば間違いないでしょう。

 

 

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 「る至に山石ッ六」。

 奥多摩湖からしばらくは奥多摩むかし道と同じ道で、車道を上がっていきます。
 確かにこの道、前に通ったことがあるぞ。
 登山道に入ると、そのまま急登が始まります。  

 

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 頭上に神社が見えてきました。
 産土(うぶすな)神社だそうです。
 ガラス戸に守られているので、戸を開けてお参りします。 

 

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 フタリシズカ。

 歩き出しは身体に負荷がかかりやすく、ここで息を切らすと後まで響くとのこと。
 奥多摩三大急登、ゆっくり上がりましょう。

 

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 急は急だけど、階段や大きな段差があるわけでもなく、足の置き場がひどく傾斜しているとかでもないので、思ったほどきつい感じではありません。
 本仁田山の大休場尾根とか御前山の大ブナ尾根とかは、登るのがやっとで下るのはごめんだという印象でしたが、ここだったら下りでも使えそうな気がします。
 遅すぎてかえって疲れないだろうかと思うくらいゆっくりなのがいいみたいです。

 

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 小さな祠がありました。
 風ノ神土、だそうです。
 小銭がうず高く積まれています。自分も一枚。 

 

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 登山口から2時間。広い尾根の上に出ました。
 トオノクボと呼ばれるあたりです。傾斜は以降ゆるくなります。

 ここまでゆっくりと、さして息も乱さず登りきることができました。
 昨夜一気見したゆるふわ登山アニメ『ヤマノススメ』を、頭の中で反芻しつつ登ったのが効果的でした。

 さて調子はいいんですけど、ちょっとトイレに行きたい気がしてきました。
 急登も終わったし、もう回れ右しようかしらん。 

 

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 ちっちゃなニョイスミレ。
 尾根道は明るく、白や黄色の草花が咲く中を歩きます。

 

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 六ツ石山山頂到着~。
 展望はぱっとしませんが、こんもりした山頂は広くてなだらかで気持ちいいです。
 南西方向には、かすみの向こうに南アルプスが見えています。

 

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 適当な木蔭の石に腰を下ろします。
 今日のデザート。甘酸っぱくて果汁たっぷり。

 

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 タチツボスミレの中に、違ったスミレを見つけました。
 喜んで撮ったはいいものの、どうもタチツボ以外にこれといって当てはまるものがない。
 葉っぱが赤かったから、アカフタチツボスミレかなあ。 

 

 10時。奥多摩駅方向に下山を始めます。
 2時間かかるかな、3時間かかるかな。 

 

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 こちら側も長い坂道です。
 登ってくる人たちががんばってます。
 この時間だと、鷹ノ巣山まで行く人のほうが多いかも知れません。 

 

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 鮮やかなヤマツツジ。
 このあたりの、道がU字形にえぐれて泥どろの下りになっていたところが歩きにくかった。
 靴がスリップした痕がいっぱいです。

 

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 野いちごだと思うのですが、この仲間はさっぱりわかりません。
 全部同じに見えてしまう。

 

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 この時期、山にはオトシブミの落とし文がたくさん落ちています。
 葉っぱを器用にくるくる丸めてパッキングした、こどもの揺りかご兼朝ごはんです。

 

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 石尾根の終端部へとどんどん下りていきます。
 右に白い花の樹が立っていますが、近寄れなかったので何だかわからなかったです。
 シロヤシオとかいうやつかなあ。 

 

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 橋はイヤー。 

 

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 もうちょっと感が出てきました。 

 

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 木々の間から、奥多摩工業が見えてきました。
 もうちょっとなんですが、まだちょっとあります。
 舗装路に出てからもう3、40分です。 

 

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 マルバウツギ。

 道を歩きながら携帯で電車の時間を見てみます。微妙な時間だなあ。少し歩を早めます。
 「→ 奥多摩駅 近道 7分」 電車の時間まであと8分だし!
 駅前の橋を渡ってから駆け足始め。1分前。
 SuicaSuica… あれ、ないぞ。急いで適当な金額で切符を買います。間に合った。

 間に合ったけど、トイレ行けなかった… 下りるまでお預けです。寝よう。 

 

 6時40分に出て12時すぎに着いたので、休憩込みで5時間半でした。下りは2時間10分程。
 あの13年版の地図のコースタイムは何なんだろう。

 ともあれ、奥多摩三大急登のひとつとも言われる道をクリアです。
 そろそろ筆頭格の、稲村岩尾根を味わってもいい頃かな?
 と思ったら、梅雨入りしてしまいましたか。 

 

 

 


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Sakuya2634

オトシブミ!
ディスカバリーチャネルやアニマルプラネットのような自然・科学番組でしか
お目にかかれないものかと思っていましたが、意外と身近にいるものなんですね!
ひさみねさんの観察眼にもびっくりです。
by Sakuya2634 (2013-05-30 21:52) 

ひさみね

オトシブミ、おもしろいですよね。
子供の頃に本で見て強く印象付けられました。
オトシブミのママさんのほうはまだ一度も見たことがないですが、葉っぱを巻いた揺籃ならこの時期、山道にたくさん落ちています。

by ひさみね (2013-05-31 21:37) 

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