御前山 [おでかけ]
今回は御前山に行ってきました。
御前山に行くのはこれが2度目。前回は2年半も前でした。
御前山は奥多摩三山のひとつで、5月の連休にはカタクリも咲く人気の山です。
ヘビーなルートでもないのですけど、橋が怖い。
前回のときのはこちら→ 2010年11月9日の記事
御前山から栃寄沢沿いに下りる道には、木の橋がいくつもかかっています。
どれも苔と草の生えたくたびれた橋で、妙に傾いてたり歪んでたりしています。これじゃ滑って落ちちゃうよ。
週末ごとに何十人もの人が何事もなく通っており、高さもせいぜい数mくらいなので実際には何てことのない橋なのですが、でもあのビジュアルがねえ。
他のルートを使ってもいいんですけど、せっかく御前山行くのに栃寄沢を通らないのはもったいないじゃん? なんなんだ自分。
そんなこんなですが今回は、天気、コンディション、やる気がうまい具合に揃いました。
久しぶりに行っちゃいましょう。
おいしいものは最後に食べる主義なので、前回同様奥多摩湖から登り始めます。
奥多摩湖でバスを下りたのは自分ひとり。
ゆっくり行きましょう。今日もいい天気です。
きれいな藤棚の下で身支度をしてから出発。
前回はスルーした展望台なんかにもいちいち立ち寄っていきます。展望台と言っても展望ないけど。
そして始まる急な登り。ジグザグと言うよりはまっすぐ登ります。
ひいはあ。
やっぱここ、逆周りで下りに使ったら、くたびれた頃にこの急坂で、ずるずるすごい滑りそう。
お、ギンリョウソウだ。もう咲いてるのか。
初夏の、6月とかの花かと思ってた。
おはよー。
いったん気がついてみると、斜面のあちこちに咲いているのが見つかります。
サス沢山からは、奥多摩湖が見下ろせます。
登りはまだ半分。
わんこをつれたおじさんに貼り付かれました。
「先に行って下さい」って言われましたが、おじさんのほうが速そうです。
御前山山頂到着ー。
ここでごはんにします。
おにぎり2個、ベルギーワッフル、桃とびわとみかんとパインのフルーツゼリー。
こないだのヤマレコで、ゼリーを凍らせて持ってきてる人がいました。
真夏はそれもいいなー。凍ってても溶けてもおいしいし。
ちいさな白いスミレが咲いていました。
ニョイスミレ。スミレの中でも遅い時期に咲く種類だそうです。
今年はスミレも少しはわかるようになったです。
山頂からちょっと戻ったところに富士山スポットがあります。
わんこおじさんは、大岳山まで行くというお兄さんらと少し話しをしてから、来たほうへと下山を始めました。「えっ、戻るんですか?」「だって車だもん」お気をつけてー。
時計を見ると10時10分ぐらいです。
下りのコースタイムは2時間5分。バスの時間は12時36分で、その次が13時51分。
このままふつうに下りてしまうと、ちょうどバスが行った後で1時間以上の待ちになってしまいそうです。
コースタイム通りに下りれれば間に合うかな。
山頂下の避難小屋。
とっとと荷物をまとめて歩き出すことにしました。
滝を見たりしようかとも思ってたんだけど、それはまた今度で。
このあたりは奥多摩都民の森で、登山道以外の道が何度も交わります。
前回はいつのまにか舗装路に出てしまいましたが、今回は登山道から外れずにすみました。
早春の花、ニリンソウがまだ咲いています。
この時間帯だと、下から上がってくる人も多いです。
山ガールさん2人組に挨拶がてら少し言葉を交わして気を良くし、ご機嫌で先に進みます。
クワガタソウ。
白いのもありました。
やっぱり一度通った道だと先の展開も知っているし、とても楽です。
すいすい下りていきます。
出ました。木の橋です。
こんなのはまだいいほうですが、渡るとたわんたわんします。やめてー。
傾いた下りの橋が3つ、向きを変えながらつながっているのが印象的な場所ですが…
橋が新しい!新品だ!
確かに最近のヤマレコでそんなようなことが書いてありました。
新しい橋はしっかりしてて、変に歪んでたりもしてないしこれなら安心です。
今年のカタクリの季節に合わせて整備したのかな。
沢沿いの道は、これからの季節は緑が濃くなってどんどんきれいになっていくでしょうね。
例の、真ん中に斜めにつっかい棒のしてあった橋も、新しくなってました。
そうかー、なんかふつうの道になっちゃったな。
小さい橋を渡ってから、あれっと思いました。
ここは。
ここ、前は橋がなくて、左手側の水が流れている棚を通る場所でした。
追い越していったお兄さんがダブルストックを器用に使って流れを渡っていくのを見て、いいなと思ったものです。
車道が見えてきました。
ぴったりコースタイム通り。バスの時刻にも充分間に合いました。
いやー、このコース、すっかり立派になりましたね。
何の問題もない沢沿いの気持ちいい道になっていました。
整備の人に感謝です。
これならむしろお手軽コースと言ってもいいくらいかもしれません。
こんなふうに、1回行ったきりで以降近寄っていないお山が、他にも何箇所かあります。
自分、足元が高いところがおっかないんだよねー。危なくなくても。
ここんところ調子もいいし、そういうところにまた久しぶりに行くのもいいかもしれないねー。行くと決めたわけじゃないですけどね。
山歩きで一番大事な安全を考えると、新しい橋はとてもありがたいのですが、
今まで沢山の人を渡した、地衣類や苔が生えたもろく朽ちそうな橋が
無くなってしまったのは、少し惜しい気がしました。
それにしても、新緑と晴天と富士山の雪のコントラストがすばらしいですね!
by Sakuya2634 (2013-05-26 23:04)
あの古ぼけた橋には、確かに簡単には切り捨てがたい味わいがあり、それがあのルートの魅力のひとつであったかも知れません。
ってダメですって!絶対落ちますって!
シーズンごとに1人か2人は滑り落ちてますよきっと!そしてそのうち橋ごとひっくり返ります。
今は新品ですが、1年経てばまたいい感じにぬるぬるに苔がつくのでしょうか。そしたらまた当分行かなくなります。
by ひさみね (2013-05-27 20:58)