川苔山 [おでかけ]
今回は、川苔山(かわのりやま)に行ってきました。
海苔(のり)じゃなくて川苔(のり)。いい字です。
この山も奥多摩を代表する人気の山であり、遠くから来る人も多いようです。
標高1363m。登り標高差943m、歩行距離12.8km、コースタイム6時間10分。
川苔山や鷹ノ巣山を手軽な山と評する声もありますけど、自分にとっては充分ロングルートです。
この川苔山も、御前山と同じく2年半前に1度来たきりでした。
道が長いということもあるけれど、登り前半の沢沿いに切り立った道がイヤ。地図には危険マークまでついています。
とは言えこの人気の山をいつまでも放っておく手はありません。
季節も調子もいい今のうちに、再度行ってみることにしました。
奥多摩駅からバスに乗るのはこれで4週連続。
先週乗ったのと同じバスを、途中の川乗橋で下りて、林道を歩き始めます。
林道だけでも2.7km、200m以上登るので、ゆっくり行きましょう。
登山口の細倉橋。
きれいなトイレがあります。
発電機がついていて照明がつき、紙もたくさん備えられています。ありがたく使わせて頂きます。
状況によっては使えなくなっていることも多いようです。
百尋ノ滝までの道は沢に沿い、木の橋を何度も渡ります。
庭みたいな景色ですが、この橋の手前の岩がちょっと滑りやすそう。
前に来たときに印象が強かった切り立った道で写真を撮ろうと思ってたら、あっという間に通り過ぎてしまいました。こんな短い箇所だったのか。
下に橋の残骸が落ちています。
橋は新しくなっているものも多くて安心ですが、昨夜の雨で濡れてるしたわたわ揺れるし、やっぱりイヤ。
えっと?
そうそう、右に折り返して登っていくんだ。
ここはまっすぐ行ってしまいがちです。
ヤマレコによるとずっと上のほうにも間違いやすい箇所ができていて、右に行くべきところを直進する踏み跡に惑わされやすいそうな。気をつけなくちゃ。
急な階段を下りると、百尋ノ滝です。
階段ですれ違った二人連れさんが、「きれいでしたよ」と言ってくれました。
大きな落差と確かな水量が静かな深い緑の中、いいところです。
自分以外にはもうひと組しかおらず、落ち着いて休めました。
重たい三脚を背負ってきた甲斐がありました。
山小屋泊まりをするならさらに簡易赤道儀と星撮りレンズが加わるので、このくらい。
でも背負い方をもっと上手くなりたいな。
道沿いにはガクウツギがたくさん咲いています。
百尋ノ滝の前後のあたりもまた、道の谷側が切れ落ちており、注意力がいる箇所です。
ですがきつい登りに一生懸命で、あまり気にせずに通過。ふうふう。
いったん道が下り、沢を横切ります。
沢の音と鳥の声が響く、静かで穏やかな道です。
しばらく行くと足毛岩方面への分岐に出ます。
自分は山頂に東側から回りこむ道を進みます。
この少し先に、道を間違えやすい要注意点があるとのこと。
どこかな。もう過ぎちゃったかな?
ふうふう。なかなかしんどい登りです。
あれ、道に通せんぼがしてある…?
ここか!
これは間違えるわ。
ロープがなかったら自分もまっすぐ行っちゃうよ。
よくある九十九折トラップですが、折り返した直後に間髪入れずもう一度折り返すべきところを、正面にごく自然に踏み跡がついています。
登りを折り返した正面にこれが見えたら、そのまま行っちゃうよねえ。
これで最後の注意ポイントはクリアしました。
山頂まではもうそんなにはないはずです。
けど、ここからがまた急勾配だったりします。ひいひい。
ついたー。
あれ?憶えていたのと山頂がちょっと違う。
もっと東西に長いのをイメージしてた。
なんか、棒ノ折山あたりと記憶が混じってしまっているようです。
時間帯によってはここに何十人もひしめくとか。
木の根元に腰を下ろし、ごはんにします。
西側には奥多摩の山々が見えています。
地図と見比べてみましたが、複雑すぎてよくわかんなかったです。
鷹ノ巣山はわかりました。奥のは雲取山だったか。
少し風があって、みんな寒そうにしています。
こないだ買ったウインドブレーカーの出番がやっと来ました。
山頂近くのカマツカ。
花びらの形がかわいらしい。
さて下山を開始します。
今日は晴れマークがついてはいましたが、山では雷雨の恐れもあるとのこと。
まあ帰りは比較的歩きやすい道が続きますので問題はありません。
ヤマツツジの道。
川苔山は花の百名山にもなっているそうです。
帰りの道も多くの選択肢がありますが、今回も、最も楽な山腹の道を鳩ノ巣駅へと下ります。
楽と言っても3時間かかる長い道のりです。
コアジサイがたくさん咲き始めていました。
もう少ししたらもっと華やかになるでしょう。
タツナミソウの仲間はどれもほとんど同じ見た目で、区別はつきづらいそうです。
トウゴクシソバタツナミソウということにしておきます。
延々と続く、変化のない長い道。
今はGPSがあるので、どこまで来たかがわかるのが助かります。
かなり歩いてもまだ半分だったりするのは、それはそれでしんどいです。
ふいー。
大根の山ノ神まで来ました。
ここは立派な林道が交差しています。
残すはあと30分の下り道。
本仁田山と合わせて何度か通っている道なので気が楽です。
モミジイチゴの実。きれいな色。
おいしいとは聞きますが、ちょっと手が出せません。
鳩ノ巣駅に到着。おつかれさま。
川苔山、久しぶりに歩くことができました。
次は、またうまく梅雨の晴れ間を捕まえられたらいいねえ。
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