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北緯73度 [ゲーム(その他)]

 シミュレーションウォーゲーム誌『コマンド・マガジン』88号が届いたので、付録のソロプレイゲームを遊んでみました。
 『北緯73度』。
 第二次世界大戦中。
 アメリカ、イギリスから、多くの輸送船団が北極海航路を通ってソビエトへと向かった。ドイツの猛攻を正面から受けているソビエトを支援するためだ。
 この航路は、厳しい自然条件の下でドイツの潜水艦や航空機、水上艦艇の攻撃にさらされるという過酷なものであった。
 
 1942年12月。
 14隻の商船、タンカーからなる輸送船団JW51Bもまた、北極海航路を東進、ソビエト港ムルマンスクへと向かっていた。
 


 

 さてプレイ開始。
 プレイヤーはJW51B船団指揮官シャーブルック大佐を担当し、船団を導きます。
 ドイツ軍の動きや様々なイベントは、トランプの札を引いてランダムに決まります。

 第1ターン(12月29日AM)。
 船団は、ここに来るまでひどい悪天候に見舞われて遅れが出たのか、めいっぱい南の地点から登場しました。
 これではムルマンスク到着が制限時間ぎりぎりになってしまいます。
 かといってこの寄せ集めの船団でこれ以上速力を上げれば北極海でちりじりになってしまうのは目に見えてます。しょうがない。

 第3ターン(12月30日AM)。
 東から全速航行してきたR支隊が、船団に合流。これで護衛艦は巡洋艦2隻、駆逐艦6隻となりました。
 ここでドイツ軍が船団の捕捉に成功、襲撃を開始します。
 
 船団を追尾していたUボートがまず護衛駆逐艦の警戒をすり抜け、雷撃で商船1隻を撃沈。
 Uボートを振り切った船団の前には装甲艦リュッツオーを始めとするドイツ艦隊が現れます。
 船団を逃がすため、煙幕を展帳しつつドイツ艦隊に突撃する英護衛艦隊。
 リュッツオーは最大射程で船団を砲撃しますが、煙幕のために1発も命中しません。
 逆に軽巡シェフィールド、ジャマイカの果敢な砲撃がリュッツオーに命中、2損害を与えます。防御を犠牲にして重武装を施した艦ではありますが、リュッツオーは5損害まで耐えられます。
 
 遠距離の商船から目の前の護衛艦に目標を変更したリュッツオーは、その大口径砲をもって英駆逐艦1隻を叩き潰し、さらに駆逐艦同士の砲戦により英駆逐艦がもう1隻沈没。状況はイギリス側に不利です。

 しかしドイツ艦隊の司令官はヒトラーより危険を冒すことを禁じられており、その行動は消極的となりました。
 距離を置こうとするドイツ艦隊。そしてJW51B船団と護衛艦隊は、北極海の極夜の中へ消えていきました。
 
 
 第5ターン(12月31日AM)。
 P1020288s.JPG
 JW51Bは、最も危険な海域、北岬沖を東進します。
 この船団を阻止するために、英海軍の恐れる大戦艦ティルピッツが出動、船団に迫りましたが、完全には捕捉することができずに海戦にはなりませんでした。

 第7ターン(1月1日AM)。
 ムルマンスクまであとわずかです。
 ソビエトが、艦艇や航空機の援護を出してくれることになりました。
 ドイツ高海艦隊出撃の報も入りましたが、もう大丈夫でしょう。
 
 第8ターン(1月1日PM)。
 天候が悪化しましたが、航行には支障はありません。
 ソビエト駆逐艦がJW51Bを先導してくれます。
 そして最後の遭遇判定。
 1月1日の危険度A海域で+2、運命カードがダイヤで修正なし、そして引いたカードがスペードで+2の合計+4…
 ドイツ重巡アドミラル・ヒッパー出現!
 
 …じゃないや、さらに悪天修正-1で計+3の「遭遇なし」。ふー。
 危険を冒してソビエト沿岸まで追ってきた重巡ヒッパーは、悪天候にさえぎられあと一歩で船団を発見することができませんでした。


 さて勝利判定。
 物資、兵器を満載した13隻の船団がムルマンスクに入港しスターリンは大満足。1VP。
 戦力的には、駆逐艦2隻を失ったのと引き換えにリュッツオーを小破させただけなのでチャーチルはご機嫌斜め。0VP。
 JW51B20隻中17隻が到着できて、戦隊指揮官シャーブルック大佐はまあよしとして1VP。
 トータル2VP、「作戦的勝利」でした。

 

 北極海航路なんてめちゃめちゃ好みのテーマなので、また遊ぼう。
 悲劇のPQ17船団や『女王陛下のユリシーズ号』みたいに、もっとボロボロになったりもするのかしらん。

 

 


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